!!わからないから面白い! 今日、土曜日に全学ゼミの全体報告会があった.我々理論班も含めて全部で12班の成果報告を聞いた.学生さんが楽しそうに発表するのを見るのは楽しい.多くの学生さんたちは一年生であり,一年前の夏休みは受験勉強のまっ最中であり,こんな一年後を迎えるとは思いもよらなかったに違いない.そんな発表の中で,ある学生さんが言ったことは いろいろやってみたんだけど、結局何にもわからない.わからないから面白いんです! 油滴が化学反応を使って方向性をもち走り出す実験なんだけど,なぜその濃度なのか,どうして走り出すのかさっぱりわからんというわけだ.確かにわからない.そして、確かに面白い! ふと思ったんだけど,いつころだったかなぁー、わからなくて面白いと思う感覚を得たのは...簡単にはわかった気にはならなくて,このわからなさ加減をどうしたものかと思う感覚は...それは子供の頃ですね.不思議なことを見つけて,わくわくしたのは子供の頃だ.気がつくと「わかったこと」ばかり習っていて,わからないことに出来わすと苦しくなってきた.その「苦しいわからないこと」とはたびたび問題集にある問題が解けなくて苦しいという感じ.高校のときはそっちが多かったか.やっぱり,不思議なことは面白いのです.そして、その不思議さがほどけるとさらに面白くて,その奥の不思議さにまたこころは踊るのです.