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今日の一言/2006-6-2

三宅さんのセミナー

物性セミナーは産総研の三宅さんに電子状態計算の話しをしてもらった.駒場での話しということで,特別に多くの準備をしていただいたようだった.話しは,いわゆる"第一原理計算"のレビューから最近の話題を要領良くまとめてくださっていた.だいぶ前に何かの研究会のバンケットで押山さんに私にこれやらない?と言われた話題を思い出した[1].もちろん,私は第一原理計算などに興味がなかったわけで,その後の進展は知らなかったのだが,今日の話しではその一部ができているようだった.「計算機の進展とあいまって」とはよく言われるセリフだが,確かにジワジワとできることが増えている領域だと感じた.

物性研時代にオーバラップがあったものの,三宅さんのトークを聞くのは数回程度であった.印象に残っているのは,数年前[2]に,物性研で「21世紀の物性物理」と称する研究会で第一原理計算の分野をサーベイしたのが確か三宅さんで,うまい話しだった.今日は,また違う意味でうまさを認識させられた.与太話の入れ方[3].もいい感じだった.一度集中講義くらいで,じっくり聞いてみたい気もする.

  • [1]押山氏との関係は,彼が筑波大に来られたときに私は院生であって,当時の草サッカー仲間という関係.研究分野は全く関係しない,今のところは.
  • [2]この年になると,2・3年前でないと全て″数年前"になってしまって,縮退が激しい
  • [3]今日の話しでは,Physical Reviewの雑誌内部参照数が1000を越えるのは11本で,1位はKohn-Shamで,さらに6本が電子状態計算に関するものであった.さらにそのカラクリについても面白いコメント聞かせてもらった.

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最終更新時間:2006年06月04日 21時50分10秒