!!継続することの大切さ これは3月に卒業した平間くんの学習の研究の話. ある特別なケースだけから一般論を語ることはできないが,こんな例もあるのだという気持ちで読んでほしい.設定は,真の教師から学べる中間教師と,中間教師の出力から学習する生徒の問題で,中間教師と生徒はともに性能が低いので,真の教師の能力には到達できないようになっている.真の教師はもう無くなってしまった偉人で,そこから必死に学ぼうとしている我々研究者がいて,その元に学生がいるような構図になっている.問いは,この設定で生徒は中間教師の能力を越えられるかということである.つまり,学生が指導教官を越えられるか?という問題を,単純化したオンライン学習理論で研究してみた. 答えはYesだ.その際に,中間教師はもう十分に成熟していて,どんなに学習してもある一定の能力以上には達しない状態においても,そこで学習を止めてしまうより,向上しなくても学習を続けている方が学生の能力を上げることがわかった.中間教師の出力の性能はどちらも同じであるにもかかわらずである. 指導教官は休まずに勉強しろ... というのが平間くんからもらったメッセージであった. しかも,能力が中間教師を越えるのは一時的な効果で,ずーと学び続けると能力は落ちるわけで,ある程度学んだら指導教官から離れた方がよいと言っているようにも思える.そして,平間くんは修士2年で卒業していったわけなのだった...論文は[ここ|http://jp.arxiv.org/abs/0805.1480]