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今日の一言/2009-2-5

自分のルール

一月以上もWEBをいじらないことが普通になってしまった。忙しなくしてはいけないのだけど、そうなってもこれだけは守りたいと思っているルールがある。それは、「人の話をきく」こと.けっして人の言うことを聞くということではなくて、自分の体が空いていればできるだけセミナーには出るようにするということ.これをなくすると、耳と目とそして頭が急速に悪くなるような気がしている。適度な緊張感のもとで、瞬時に反応する能力は鍛えておかないとすぐに衰えてしまいそうだ。聞かなくてもできるような質問をしてしまうようになるとおしまい?!.もちろん、普段の議論で大丈夫な気もするが、あまりに専門が近いと、体のどこが反応してしゃべっているのかわからないこともある。ちょっと違う分野のセミナーくらいがちょうどよいかな。ところで、昨日と今日と二日にわたって、Cグループ(駒場の物性理論グループ)の修論発表会があった。今年はいつもの年よりも発表する学生の数は大目だったが,全てに出席した.教育的配慮。。。なんてことはないのだ。素朴に学生さんの修論発表を楽しんで聞いていただけ.私の観測が正しければ、私の他にもう一人だけCグループ全ての修論発表を聞いた人がいた.あっ、でも彼(うちの学生さんです)はM2で発表者でもあるので、彼自身の発表は聞いていないわけで、実質私だけなんだな(なんでライバル視しとんねん).

  • (捕捉)この文章に対して、作文の師匠から助言があった.ポイントは「おまえのボケ防止の一貫でやっていることは結構だが、それでは学生を魅了することは全くないであろう」ということであった.ちょっと婉曲的すぎたようなので、追記しよう.
  • 要点1:やっぱりなんだかんだ言っても、修士の二年間で学生さんがどんなことやったのかは注目しているところです.面接して合格出したわけだから、どんな状態で卒業するのかは見届ける…義務じゃないなー.そう権利ですね.特に、自分の研究室でなくても、気になるところです.
  • 要点2:若いうちに聞く耳を養っておいた方がよいです.自分の研究が楽しいのは当然ですね.でも,自分のやっている研究だけが面白いと思うようでは困りものです.たこつぼつっついて喜んでいるだけになるのはダメです(自戒もこめて).自分では手がでなくても、これは本当に面白いと思える研究がちょいちょいあるものです.一方で、敷居が下がりすぎて、なんでも面白いと思うようでは、それは何も面白くないと言っているのと同じです.みなさん忙しいのはわかりますが、あまりにもアンテナが狭すぎやしませんか?それから、学生のうちに「あー、いそがしい」なんて思っているようではダメでしょう.自分のこれまでの経験から、せわしなさ度は単調増加関数です.学生のときに持っていた手帳(というかもつ必要もないくらいだったけど)に書かれている量は、もっと大人になるともっと密度高くなるということです.

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最終更新時間:2009年03月08日 21時11分30秒