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今日の一言/2014-4-10

論文を書くということ

私は論文を書くのが非常に遅い。日本語も英語も文章を書くのが苦手。髪の毛掻きむしって書きます。自分の職業は作家でもないのにねーと思うことはよくあります。もっとも、プロの作家はさらさらーと文章書けるのかもしれません。私の場合は苦しむわりには文章は下手。それでも書くのは、たとえこの身が朽ち果てようとも、人類が滅亡しない限り、論文は残るからです。我々研究者が残せるのはこれだけ(もうひとつ残せるものがあるかも)だから、理解できた「キワ」まで書きます。理解できないことは書きません。それ以上でもそれ以下でもありません。先人たちの考えてきたり調べたことを知ることが出来るのも論文があるからです。こんなこと習って分かることではないかもしれませんが、ちゃんとたくさんの論文を読めば分かることです。本文中の"we"は書き手と同時に読み手も含まれていると…これは習いました。自然現象を目の前にして、書き手も読み手も論文の前では同等なのです。書き手はその題材を用意しているのであって、論文は「100年後に読んでくれるかもしれない未来の研究者へのお手紙」なんです。しゃんとした気持ちで書く気になりますよね。すみません、これはプロの科学者へ向けたコメントではなくて、学生さんたちへの一言です。一つ下の講義ページの方がよかったかも。

4月から新しいメンバーがやってきました。

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最終更新時間:2014年04月10日 21時04分39秒