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今日の一言/2014-7-31

板書

講義をしていると、学生さんたちの板書の遅さが気になる。黒板に何かを書いて振り返ると、こっちでなくて、一段前の黒板の方を多くの学生さんが見てるわけである。どうでもよいことだが、私は板書を取ることが早い!場合によっては、講師よりも先に終わっていることもある。講師が黒板に書いて、それをノートに写すのだから、因果律を破っていることになる。もちろん、先読みをかけているし、よい講師は「しゃべる」→「黒板に書く」→「それを説明する」ことが多いので、しゃべっている段階で先読みがかけられる。計算間違いもそこで補正することができるし、説明していることもノートにメモできる(本来のノートを取る作業はここのことである)。そもそも、黒板に大きな字で書くのと、ノートに小さい字を書くなら、後者が早いに決まっている。集中講義を聞きながら久しぶりにノートをとってみたが、この能力は落ちていなかった。

この能力をどこで養ったかというと、明確に自覚がある。中学のときの夏休みの社会の宿題である。それは、毎日、新聞の一面の下のコラムを写経することであった。何が本来の意図だったか忘れてしまった。とにかく、楽しくなくて嫌だったので、毎日書き終えるまでの時間を測って、短時間で終えることを楽しみにしていた。そこで早く字を書くことと原稿に目を送る回数を減らすことが鍛えられた。結構楽しんでやっていたのだと思う。社会の小森先生に感謝しています。まさか、こんなことに役に立つとは思わなかった(だろう)。教育とはそういうものだと思う。

集中講義+暑い夏、ふと思い出したことがらでした。集中講義に関する考察は次回に。

(2014.8.2追記) ふとしたことから板書の話になり、驚くことがあった。どうやら、早稲田の物理・応用物理の学生さんは板書が早いらしい。理由は一年生の数学の講義で鍛えられるからとのこと。すばらしい。次に気になるのがえんぴつの持ち方。早くノートを書くための必要条件と勝手に考えている。早稲田の学生さんのえんぴつの持ち手は美しいだろうなぁ。

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最終更新時間:2014年08月02日 09時07分25秒