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STATPHYS23+Saclay

2007.7.25: まだかきかけ

STATPHYS23@Genova,7/8-13, 2007

3年に一度の統計力学国際会議がイタリアのGenovaで開かれ,そこへ参加してきた.帰りにParisの近くのSaclay研究所へよらせてもらってセミナーをしたきた.その報告をまとめよう.といっても,裏日記から表へ出してよさそうな部分を抜粋することにする.

初日

オープニングは9時からで,会場は1500人規模だが,集まったのはその半分強くらいか.二つの会場を合体させた会場は面白かった.最初のSTATPHYSはパリだったが,そのときにPlenaryで話したCardyに憧れたように(というのとはちょっとちがうが)今回はあの真ん中の席に座っても許されるくらいにちゃんとした仕事ができるとよいなーと思った.

オープニングセッションはPlenary3本立て
オープニングに引き続き,すぐに3人の方のplenary talkがあった.先頭はBouchaudのガラス関係の理論の最近のレビューで,plenary talkらしいきれいなオーバービューだった.こういう深く入りすぎずに大事なところだけを説明するのはかなりの熟練した腕が必要な気がする.次の Leiberの話はバクテリアの話から始まって広い分野に関係している話題をレビューされていて非常に勉強になった.portfolioの話は自分は知らないし,情報理論の基本的なところから形式論としてのPolymerの話との対応もいろいろと背景を知らないと見えてこないことのような気がする.こんな話が普通にできるのは素晴らしい.今日のplenaryの最後はMontanari.最近,このあたりはいろいろ勉強しているので,背景の話はしっているのだが,それでも少しスキップしすぎのようだった.plenary用に気を使っているが,投げる球の速度がまだ少し早い感じ.と,同時に実験のないこの分野の人を魅きつける限界を見たような気もする.

二日目

三日目

ボルツマンメダル講演
最初に二人のplenaryトークがあった.一人目の話はよく聞けなかった.なんだか,トークショーを見ているようで,そのパフォーマンスにばかり気がとられてしまった.二人目はGrimmのFermion凝縮の話.実験の話は聞いていて楽しい.さて続いての記念講演だが,どちらもなんだかよく分からなかった.特に次のperspectiveを示すわけでもなく...でもそれはこれまでに実直に研究を続けてこられた裏返しかもしれない.ここで前半の plenary talkのような上手いパフォーマンスを見せられたら,それはそれで引いていたかもしれない.

四日目

再びPlenary talk三本立て
J.Cardy-C.Jarzynski-H.N.Lekkerkerkerと続く3本立て.秀逸はJarzynski氏のトーク.回りの人は教科書的とのコメントが多かったが,私はこの会議一番のplenaryだったと思った.ただ質問がぐだぐだ系というか,FAQ的なのは残念だった.まあそれだけplenary talkとして成功したということなのだろう.Cardyの話はわからなかった.いろんなことをされているので,今何がtopicsなのかを認識していないこともあるが,それでもCardyが言うのだから...と思ってきいてしまうのだが,やっぱりわからなかった.自分のノートにはレプリカ法のところだけ反射的にメモっていたが全く意味がない.いやー勉強不足.SLEの話がよかったなー.

五日目

Genovaについて

Saclayでのセミナーとその後

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最終更新時間:2007年07月24日 08時47分56秒