講師 | 佐藤 勝彦 氏 (東大大学院総合文化研究科 ) |
日時 | 2005年 5月 24日(火) 午後1時30分 |
場所 | 3号館 108 |
物理での伝統的な方法を生物に適用した2つの例を紹介する.
ひとつは揺らぎと応答に関するものであり,生物でも揺動散逸的な関係(揺らぎが大きいものほど応 答率が大きい)が多くの例で見られるのではないか,そして其れが一般的なあるとしたのならそれはど のような形式に乗っているのかというものを検討したものである. 揺動散逸的な関係を満たす生物 での実験の一例を紹介しながらその提案の内容を説明をする.
もうひとつは生物の増殖を考慮した時の確率発展に関するものである. 細胞内の物質は時々刻々と
揺らいでいる.この揺らぎの大きさなどはフローサイトメトリーなどを使って細胞一つ一つの在る物
質の量xを測り其の分布を取ればよいわけだが,もしその物質xが細胞の増殖率と強く相関を持ってい
たとすると(たとえばxの量が多ければ多いほど増殖率が高いなど)其のフローサイトメトリーで測ら
れた分布は細胞の真の代謝の揺らぎの様子を観測していないことになる.真の代謝による揺らぎの様
子と増殖の結果として見られる分布の様子がどのように関係するのかを在る単純な前提の下に
formulateした.其の定式化の紹介と其の定式化の生物での有用性について検討する.
○今後の予定
5/31 | 岡 隆史氏 | (産総研) | |
6/14 | 笹本 智弘氏 | (東工大理) | |
6/21 | 蓑口 友紀 氏 | (東大総合文化) | |
6/28 | 真船 文隆氏 | (東大総合文化) |
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