講師 | 真船 文隆 氏 (東大院総合文化 ) |
日時 | 2005年 6月 28日(火) 午後1時30分 |
場所 | 3号館 108 |
液体は真空中では安定に存在しえない。しかし、直径20ミクロン程度の 小さな穴から液体を連続流として真空中に噴出させることにより、 過渡的に安定な状態で液体を真空中に導入することができる。 光散乱の実験から、この液体は「液体」であり、液滴の集合体ではなく 連続体であることが分かっている。これを液体ビームという[1]。
液体ビームは真空中を走る連続液体流である。従って、真空の中でしか ハンドリングできない実験手法(電子、イオン検出)を、液体研究のために 用いることができる。我々は、液体ビームと光イオン化法、質量分析法を 組みあわせて、気液界面の分子構造の解明を目指している。実験手法を 中心に、最近の結果について報告する。
文献
[1] Structures and Dynamics of Molecules on Liquid Beam Surfaces,
T. Kondow, F. Mafuné
Annual Review of Physical Chemistry, 51, 731 (2000).
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