2005年度冬学期 第4回 物性セミナー
フェルミ原子ガス超流動における
BCSーBECクロスオーバー
| 講師 |
大橋 洋士 氏(筑波大学物理) |
| 日時 |
2005年11月 15日(火) 午後4時30分 |
| 場所 |
3号館 118 |
いつもと曜日・場所が異なるので
御注意ください.
2004年に極低温フェルミ原子ガス(40K,6Li)で実現された超流動は、フェッ
シュバッハ共鳴と呼ばれる全く新しい対形成機構で起こっており、また、この機
構の特徴である、可変な相互作用により、BCS-BECクロスオーバー(引力相互作
用を強くするにしたがって、超流動の性質が弱結合BCS理論的なものから、転移
温度以上で形成された分子ボソンが凝縮するBEC的なものへと連続的に移行する
現象)が観測できるようになった。 観測された超流動転移温度はフェルミ縮退
温度の20%に達しており、これは金属超伝導に換算すると室温をはるかに越え
た「超高温超伝導」の実現に相当している。 本講演では、フェッシュバッハ共
鳴により制御されたBCS-BECクロスオーバー現象を中心に、この新しいフェルミ
粒子系超流動の物理について説明する。
○今後の予定
| 11/15 |
大橋 洋士氏(筑波大物理) |
| |
「フェルミ原子ガス超流動におけるBCS−BECクロスオーバー」 |
| 11/25 |
湯川 諭 氏(東大物工) 「火山の話(仮題)」 |
| 12/2 |
高野光則 氏(早稲田大理工) 「分子モーターの話(MD計算)」 |
| 12/16 |
藤井宏次 氏(駒場原子核グループ) |
| |
「Condensed Matter Physics at RHIC? (仮題)」 |
○物性セミナーのページ http://phys.c.u-tokyo.ac.jp/~mino/seminar.html
○駒場セミナーカレンダー(駒場内のみアクセス可)
http://huku.c.u-tokyo.ac.jp/cgi-bin/webcal/webcal.cgi
連絡先:
簔口(物性セミナー係)
Koji Hukushima
平成17年11月9日