2005年度冬学期 第6回 物性セミナー
「蛋白質分子モーターの分子動力学計算」
講師 |
高野 光則 氏(早稲田大理工) |
日時 |
2005年12月 2日(金) 午後4時30分 |
場所 |
16号館 827 |
生物は蛋白質でできた分子機械を使って生きている。分子機
械の中で,特に,運動に関わる蛋白質分子モーターの研究の進展は
著しい。今回の講演では,分子モーターの中で起きている(かもし
れない)現象を分子動力学計算によって高い時間空間分解能で「観
察」し,機能の解明にどこまで迫れるか,という話をする。蛋白質
の揺らぎやその主成分解析,粗視化モデルなどの一般的な話を少し
した後で,分子モーターの代表であるアクトミオシン(筋収縮の分
子機械)の分子動力学計算について述べる。特に,ATPによって供
給される化学エネルギーが力学エネルギーに変換されるメカニズム
が最も興味のあるところである。エネルギー変換に関連するテーマ
として,分子内のエネルギー緩和,およびリガンド結合などの入力
に対する応答としての構造変化(アロステリック応答)についても
議論したい。プロトンの濃度勾配を使って回転運動する分子モーター
の動力学計算ついても時間があれば話題提供したい。
○今後の予定
12/16 |
藤井宏次 氏(駒場原子核グループ) |
|
「Condensed Matter Physics at RHIC? (仮題)」 |
○物性セミナーのページ
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連絡先:
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Koji Hukushima
平成17年11月16日