今日の質問: なんか年をとったのかどんな質問が出ていたのか記憶が...先週のつづきから、誤り訂正符号に関するお話をする.Sourlas符号の話しやベイズとしての観点を述べるに止まる.この分野は歴史があるので,今日の概観的な見方はもちろん網羅的ではない.ここで強調したいのは,ある種の(って先週話した「マニアック」(しつこいって?))スピングラスがこうした分野にも自然に登場するということ.最適化問題のk-SAT問題やグラフ分割問題(仲良しクラス分け問題)も同じ.Sourlas符号の説明が悪かったので,どうやって情報を冗長にしているのかという質問があったり,p体相互作用のpとノイズ確率のpがごっちゃになってしまった.
その後、普通のスピン系の統計力学に入る.まずは,平均場近似.もう大学院のみなさんはよく知っているかも知れないが,復習も大事.平均場近似がどの程度悪いかはこの範囲ではよくわかりませんが,悪いことをしているところは明確にしたつもり.その後に,平均場模型を導入.2つの違いもわかったでしょうか.よく考えてみたら,近似の話しは必要なかったかも知れない.しかし,平均場模型が何をしているのかを知るには少しは役にたったかな.来週は平均場模型の計算を具体的にやって,絞り出せることは全てだしてみます.