今日の宿題:先週説明した平均場模型の解析を行った。ここでは鞍点法を使ったやりかたを紹 介した。鞍点法そのものの説明の後で、鞍点条件と秩序変数の関係を議論した。 わりと丁寧にやったのは、ほとんど同じ計算をスピングラスでも行うからである。 鞍点評価から自由エネルギーを計算すると、あとはいろんな物理量が計算できる。 といっても、実際にできるのは、高温側とか転移点回りとか絶対零度近傍とかだ け。できることはほぼやった。結果として、臨界指数のスケーリング関係式が成 り立つことを示す。実はあともうひとつ、ギブスの自由エネルギーを導出して、 それがBragg-Williams理論と同じになっていることを示そうとしたが、時間切れ だ。と思っていたが、なんと私は終了時間を間違えていたのであった。疲労がた まっているのだろうか?うーん、そこまでやっとけばよかった。とにかく、来週 は、いよいよスピングラスの平均場理論に突入する。