2. スピングラスの平均場理論
   8. TAP理論

今日はTAP理論を，特にTAP自由エネルギーをPlefka展開で議論しました．この議 論はPlefkaの論文を見る以外に，教科書級のものには載っていないと思います． 高山先生の本には，「Plefka展開はわかりやすい」とコメントされている．本当 に，TAPの原論文よりもPlefkaの論文の方が断然わかりやすい．

今日は余裕がないので，後で書き足します．

(2003.06.12)後から書き足そうとしてもなかなかその時の様子は思い出せないもんですね．いかに講義の直後にすることが大事かを改めて認識する．

1. Plefka展開はよいか?微分可能性，収束半径とか熱力 学極限とか
   
2. TAPからわかることは少ないか？
   
3. TAPよりレプリカ法の方がやっぱよい?
   
4. レプリカ理論は厳密？
   

• 来週は出張のために休講です．その出張の準備をする時間がない程に雑多なことが貯りすぎ．よって，このページも今日はできません．
• (2003.06.12)只今，出張の帰りの飛行機の中．メトロポリス50周年の会議のための出張でした．DNA50周年の方はよく知られていても，こっちの方はそんなに有名でないかもしれない．会議での印象に残ったことの中で，院生にも有益?(かどうかはわからん)ことといえば．．．なんでも研究には裏側というか，裏道街道というのが存在するようで，とっても有名な仕事の裏で隠れてしまっていることが沢山あるなーというのを認識することがありました．モンテカルロ法の初期のころにもこんなことがあったんだなーと．そして，今でもそんなことがありそうです．つまり，Priorityの主張のようなことなんですが．ほとんど同じようなことをしていても，有名な方とそうでない方ができるのは，社会の宿命なんでしょうか．論文を書くようになると，「おれの論文を引用しろ」というようなことがいつでも起こります．当然，先行研究は引用しなければなりません．しかし，あまりにpriorityを主張しすぎるのもどうかと思います．ひどいのになると，後発のクセに乗っ取ろうとしてしまう奴までいるんだからね，私が甘いだけかもしれませんが．私には「この方法はだれだれの方法である」とか「だれだれの理論である」とかいうことには科学的な価値を微塵も感じられません．そういうことは，例えば自分の次のポストに影響するとか，自己の名誉とかにはとても大事なことなのですが，とってもセコセコですよね．人類の英知を構築しているんだと思えば，アインシュタインの仕事も私の仕事も，大きさに差こそあれ，そんなには違わないのではないか．なーんて，昔院生に力説したら皆に笑われました．その時はお酒が入ってましたけど，今はお酒がない(AAでは５ドル取るのでビールも飲む気にならん)ので思い出したらなんとなくブルーになってしまいました．うーん，全然役に立たないお話でした．