今週の宿題:前回までにNewtonの3法則が出揃ったので,今日は幾つかの力学の基本的な概念,用語を最初に説明した.それらは,運動量と力積の関係であり,角運動量と力のモーメントである.全てはNewtonの第二法則から変形してきた式を見てわかることなので,第二法則を違った方向から見ているというか,別の言葉で言い替えてみていることに相当している.講義では,式を書いて,その意味を言葉で書いて,絵を書いてという操作を丁寧にやろうとした.それぞれ,大学生に,高校生に,中学生にわかるように説明できることを想定している.
角運動量の話からは,中心力の場合にはケプラーの第二法則が出 てくることを見た.何度も?言うようだが,この事実はケプラーの第二法則をニュー トンの第二法則(+万有引力の法則)が証明したという代物ではない.それぞれ独 立に見つけられた法則が実にうまく絡まっていることを示すよい例だと思う.も しも,万有引力の法則が自然の真の法則ならば,面積速度は一定でなくてはなら ないし,逆に面積速度一定が真の法則ならば,万有引力(っぽい,少なくとも我々 の現段階での知識では引力型の中心力であればよい)の法則が成り立つというこ と.どっちかがちがっていれば,その反対もちがってみえるだろう.どちらかが 偉いというものではない.という話をして,第二章運動の3つの法則を終わる.
さて,やっとこさで,運動方程式を解こう.あまり時間が無かったので,先週やった運動方程式の答えを使いながら,横方向にも飛ばして放物運動にしてみた.これは高校生の時にやったのだが,改めて微分方程式を解いてみて,やっぱ45度の方向に投げるのが一番飛ぶことを確認する.来週は,もう少し難しい("普通な"か?)微分方程式を解いてみる.例えば,空気抵抗がある場合とか...
今日の質問:
- 緊張して,何も出さなかったな.一つ,ここを訪れた人へ.力積と角運動量の次元を調べよ.