今日は講義に関するガイダンスをすることが一番の目的です.評価の話から,参考書の話まで,ひととおりプリンとを見ながら説明しました.みなさんが,これまでに何を学んだかを良く知らないこともあり,そのあたりを少し聞きました.量子力学は基本的にはこれからだということですね.確かに,この講義では古典統計力学を説明することが主題です.統計力学が何をしたいかということを,物理の中での位置付けを中心に話ました.特に平衡状態に話題をしぼるとか,古典統計の話題をするとか,その統計力学自体の説明もなしに,延々と状況を説明したので,ちょっと退屈だったかもしれません.肝心の熱力学と統計力学の関係を本当はしゃべりたかったんですが,次回はそこからはじまります.
- なし.
- ガイダンスの資料として,プリント(PDF,37KB)を配る.
講義でもいいましたが,一方通行の講義ではみなさんも疲れてしまうでしょうから,わからないことがあったら,ドンドン質問しましょう.今日のような内容では何を質問していいかわからないでしょう.講義は十分前に終了するようにして,そこを質問時間に当てたいと思います.そこを利用してください.そうでなくとも,いつでも講義を止めて質問してください.
ここでちゃんと答えるに至っていない.すまん. さすがに2年生以上になると質問も出てきます.そんな調子で,出来れば講義中にしてくれるとうれしい.
- 陽子と電子はくっつかないの?どうなっちゃう?
電子が原子核の回りをぐるぐる回る模型では失敗してしまうことは電磁気学からわかること.その先は量子力学を学ぼう.- そもそも質点系で衝突は...
それはそうだが...- 現象論って何
結構難しい質問.- 熱力学履修してないけど...
あまり熱力学の知識は仮定しないようにします.- ミクロなレベルで非保存力は本当にあり得ないか.(エネルギー保存則)に関係して...
あり得ないとは言い切れないと思う.ミクロなレベルって何を指しているのかはちょっとあいまいだけど.もし,非保存力を導入して実験結果を説明できればいいのではないかと思うが,そのときに保存力だけでも説明できる理論があれば,きっと非保存力なんていらないと思うだろう.