今日は何をしようかと悩んでいたのですが,昨年末にこの話題で行こうと考えていました.その話題は「モンテカルロ法入門」です. これまでの講義ではカノニカル分布の考え方とその適用例を説明してきました. ただし,その適用例はとても簡単な例題に終わっていました. 少し(本当に少し)複雑な模型を考えて解析しようとすれば,たちまち厳密にするのは難しい.そこで,サボりながら(誰が?)計算する手段の一つとしてのモンテカルロ法はそれなりの価値があると思います. (平衡)統計力学の確立は前世紀初頭なので,当然ながらいろいろ教科書は出ています.しかし,モンテカルロ法の説明が出て来る教科書は最近のものになるまで,それほどありません.そこで,最終回ではモンテカルロ法のさわりを説明しようと思いました.うまくいけば,みなさんもちょろちょろ遊べるかもしれないというモクロミもありました.
まずは,上にも述べたような,講義で話した内容のオーバービューと今日の話しの位置付けを話しました.その後で,モンテカルロ法ミニマルをπの積分計算からイジング模型の計算まで説明しました.どうだったでしょうか.ちょーと,中途半端だったかなー.
いろいろ.レポートの解答や今日のレジュメ.余ってしまった.
なし.
あったかな.
- 講義の後で,部屋に質問に来てくれた学生さんへ
シャーペン忘れてますよ.私の部屋の前の箱に掛けておきました.いつかとりに来て下さい.
アンケートへのコメントより
- 3学期の統計力学とほとんど同じだった.でも...
- そうですか.割りと基本的な内容の講義だったので,二年次の統計力学とは被ってしまっていたかもしれません.それは退屈だったでしょう.でも..の続きは最終回へのコメントでした.それなりに楽しんでくれたでしょうか.私の感が当たっていれば,君は 後ろの方に座っていませんでしたか?話していて,目が合う数少ない(本当に少なかった)学生さんでした.こういう学生さんがいないと,萎えてしまいます. もう少し丁寧に説明した方がよかったかもしれません.あるいは,ここまで飛ばすのであれば,もう少し最近の話まで混ぜればよかったかもしれません.