今日は無事に物理学B(力学)の試験が終わりました.みなさん,ご苦労さまでした.部分的に採点してみました.まずまずかと思います.全体を見てみないとまだよくわからないところもありますが,簡単な試験の類だと思います.実際にそう指摘してくれた学生もいました.もちろん,簡単とは言っても,勉強していない学生にはできないと思います.
採点した後で,試験の講評はすることにしますが,まずは,今日の問題の心を説明しておきます.
私の試験の最近の傾向は,難易度は低めで,勉強したことが無駄になりにくい,学生にやさしい試験だと思っています.ただ,振子の運動方程式をがんばって勉強してきた人にはやさしくなかったかもしれない.でも,勉強したことは無駄にはなりません.
毎度のことだが,試験の最後にコメント頂いた.都合のよいコメントだけ掲載することにする(冗談です).本当はまだまだあったのですが,時間の都合で適当にピックアップさせてもらいました.
他にもまだあるのですが,今回はこれで終了です.
- ホームページの掲載がとても丁寧だったため,講義の要点がよく分かり見直しがし易かった.しかし練習問題をレポートの問題にされると,答えが判明するのが遅くてじれったかった.
まあまあ,すぐに答えを見たがらないで,じっくりと考えてみるのも楽しいことではないでしょうか?
- 講義のときに配布してもらったプリントの式変形がところどころわかりにくいことがありました.例えば,積分でxをsinh tにおきかえるところで,∫dx = ∫d(sinht)のように描かれていたけれど,始めは全く意味が分かりませんでした.でも,練習問題も多くて,理論ばかりでなく実際の例も多く載っていたので,全体としとても分かりやすい授業だったと思います.
式の変形が全てやさしかったかというと,そうでもなかったかもしれません. 講義でも宿題と称してすっとばしたところもありました.もう少しフォローをきちんとすべきだったか.
- 試験問題は講義内容(話等も含む)を反映したものでありよいと思う.「念じれば振れるコイン」の回を私は休んでしまったのが残念である.講義は興味深かったので,もう少し時間いっぱいまでやってほしかった.板書の字がかなり読みやすかった.
念力コインみたいに講義のまんまを出すのはひどいというコメントが他にもありました.私は講義の出席点はとりませんが,講義にがんばって出てきている人をencourageしたいとは思っています.でも,講義に出てない人はWEBをみればどんな具合かはわかるように,情報は提供しているつもりですので,この点をごちゃごちゃ言われる筋合はないと思っています.
10分前に終わらないで,時間いっぱいまでということでしょうか.なるほど,そういう意見もあるのね.十分前終了に好意的な意見もありました.それからなんといっても,このコメントのメインは,「板書の字」です.読みやすいなどと言われたことは今だかつてなかったこと.これには妻も懐疑的です.もっとも,反対意見もありました.
- 練習問題は計算が激しくて萎えました.でもテイラー展開やらオイラーの項式やら数学と若干範囲がかぶっていたので,数学の試験勉強にもなりました.
萎えちゃいましたか.
- とても分かりやすい授業で,全授業の中でも楽しい授業の一つでした.できれば来学期以降も福島先生が良かったです.唯一の難点は板書プリントにミスが多かったことぐらいです.
この他にもプリントミスが困ったとする意見が沢山ありました.一番多かったです.これは本当に悪かった.すまんかったです.
- 講義は楽しんで受けることができました(特に小道具が好きです).テスト前ということで自分なりに勉強したところ,講義で先生の言っていたことを再発見?することができて新鮮だった.テストに関しては第一問目がやたらと思いのがあまり良くないかと思います.最初が重いと答案を書きにくいので.
私の言ったことが頭に残っていて,ノートを睨んでいると意味が分かって来るって言うのは気持ちがいいですね.再発見ができているのはよいことだと思います.何よりも発見できているのは嬉しいものです.そのうちに新発見に変わって来ますよ
一問目が重いのはいかんですか.
- 昨日念力振り子をつくってみました.共鳴させるのが難しかった.5球振り子とかすっとびボールとか実験を採り入れていたのがとてもよかった.ただ,5球振り子とすっとびボールの仕組みがよくわからなかったのが気になります...昨日はなかなか勉強がはかどらなかった.
これだけで,合格出したい気分です.なんでも自分でやってみるのが何よりも大事です.すっとびボールをが理解するには「跳ね返り係数」についての考察が必要です.講義では触れられませんでした.是非,勉強してみてください.まず,一つだけで起こることを実験して理解してから,2個で起こることを考えてみるといいと思います.
- 御世辞抜きにわかりやすかった.入学前,物理に対してとても不安があったが,予想以上に興味がもてた.様々な運動が同じ運動方程式でかけるのは素晴しいと思う.ただ,数学嫌いの僕にとっては微分方程式を解くのがつらい.
この他にも物理に恐怖感を抱いていたというコメントが多くありました.びびることはありません.
- 講義の中の5個のたまのやつがすきです.家にあると何時間でもやってそう(笑)でもあれけっこう高価なんですよね?
結構癒し系です.私もたまに遊んでいます.ただ,廊下まで響くんですよね,カチカチ音が.私の部屋に常備してあります.確かに,個人で持つにはこれは高価です.
- 大学は今までの学校のように叱ったり説法する人が周りにいない.それで余裕と思ってた自分が甘かったです.ヤバイ.2学期はちゃんと勉強のプレッシャーを持ってやりたいです.
外圧がないと動けない状況から早く卒業しましょう.もう子供じゃないんだから.それから,大学にくれば勉強はプレッシャーを持ってやることじゃないんじゃないかな.
- 講義は朝早くてきつかったけど,そこそこ頑張って出席した.講義では様々なおもちゃをもってきてくれて,そんなにつまらない講義という印象はもたなかった.試験の問題は講義で扱った内容もあって,ちょうどいい難しさだとおもう.
「そんなにつまらない講義という印象はもたなかった」...一生懸命褒めてくれているんだよね.それとも素直にけなされていると思った方がいいのか.
- 物理は大の苦手科目だったけど,少しは楽しめたと思います.なんでその方程式なのか,どうしてこういう現象がおこるのかetc.わかると単純に嬉しいものです.試験勉強の後で昔のレポートを見直してみると,自分の成長?みたいなものを実感できて安心しました.楽しい授業をありがとうございました.
たった数ヵ月で,自分の成長がわかるとはいいことです.
- 講義は物理苦手でも楽しめるものでした.本当に大学に入ってから,苦手だけど面白い現象もあるんだなと初めて思えました.でも,私だけかもしれませんが,もっとゆっくりでもいいです.むしろ,物理Bだけじゃなくて物理BBとか作ってほしい..それか一年かけてじっくりやりたかったです.
BBか.確かに一年くれると違ったものになる気がする.でも,他の教科も一年かけたいとおもってるだろうな.
- 高1で運動エネルギーが出てきたころから物理アレルギーというか物理,解くに力学を訳の分からないものだとおもっていたので,面白い講義で非常によかったです.物理系に進学したいと思うほど洗脳はされませんでしたが(笑),ちゃんと物理学を使えるようになりたいと思います.
なんかよく話を聞いていますね.そうですか,洗脳されませんでしたか.ざんねん.
- 高校生の時は物理は受験の手段という考えが強く,物の考え方そのものよりも公式の暗記ばかりしていて,結局よくわからなくなって受験に使いませんでした.四月は「大学生になっても物理やるのかー.やだなー」と思っていたのですが,思っていたよりは面白い講義で,物理を楽しめました.HPも毎週チェックしてました.最近は階段を下りながら今している仕事を計算している自分がいて,少し気持ち悪いです.悪かった点は最後の方に講義を受けている人数が減って,モチベーションが少し下がったことです.
仕事を計算しているとは,いいですね.私も位置エネルギー注入!と思いながら,よく階段登ってましたな.オタクでした.
人数減ってモチベーションが下がったというのがよくわからなかった.私のやる気がなさそうに見えた?ということ??
- ホームページに関して,プリントのデータは紙で管理するよりもやりやすくてよかった.講義は最初Aコース打倒が目標だったはずだが,それを実感として感じることはなかったような気がする.何か目安はあるのでしょうか?身近な題材を沢山提示してくださったことはとてもよかったです.重心の簡単な求め方を私は知らなかったので,「心の目」は目からウロコでした.
Aコースの人といろいろと議論してみて下さい.目安は議論に簡単には負けないことです.冬学期には実験が始まると思いますが,議論のチャンスがあるのではないでしょうか.
プリントは分割しておいておかないで,一括で更新履歴付きでおく方がよかったでしょうね.しかし,時代が変わりましたね.私が学生の頃はこんなことはありえなかったな.
「心の目」とは,また渋いところついて来ましたな.