2004年以前に参加した研究会・ワークショップ:
2004年12月6--8日 SMAPIP研究会「確率推論の数理」
Belief propagation and phase transitions in finite connectivity spin glasses
特定領域SMAPIPの研究会に行ってきた.これまのSMAPIPの研究会は年次報告会と各種チュートリアル会が多かったが,今回は本当に研究会という感じだった.個人的な問題だが,やっと2年くらいたって,こちらの分野の言葉にも慣れて来て,議論していてもビビらなくなった.理学と工学は目的が違うので,研究の立場の違いはあるが,そこはお互いを尊重しつつ,実の部分を議論するのはそれなりに意味があると思えて来た.かなり楽しめたし,勉強になった.
2004年9月12--15日 日本物理学会秋季大 会
希釈スピン系の信念伝搬法(の線形安定性解析)と(対応するベーテ自由エ ネルギーの)ヘシアン解析

これは樺島さんの論文に端をなす仕事である.なんだ,フォローアップかよ.と言われればそのとおりの研究だが,論文をよく読んでみる と,えーい!というところがあって,そこをジミーに調べて個人的には楽しんでいました.そろそろちゃんとして研究にしなくてはいけないとは思っています が,なんだかわけがよくわからなくて,あやしいところが気に入っています.そもそもBP(信念伝搬法)で相図が出てくるのがよくわからないのだが,BPの 不安定化条件はベーテ自由エネルギーのヘシアン不安定性と実はずれていて,熱力学極限でのみ一致していることを示してみたのが今回の話し.本当はそのから くりを明らかにしないと行けないわけだが,それは簡単ではないようだ.こんな内容では質問もでないだろうなと思っていたら,根本さんに質問してもらって感 謝しています.講演の後には伊藤さんに「あやしげなところが面白い」と...褒められた?のか,それは.

さて,今回の学会は所用があって,一泊二日の強行?参加であった.学会は発表することだけに価値があるのではなくて,その周辺でいろん な研究者と話しがで きることに本来の価値はある(はず).その意味で二日間だけの参加はもったいなかった.それでも,四日分の交流をしようとあちこち話しまくった気はする. しかし,どうがんばっても二日分しか講演は聞けないのはどうしようもない.その貴重な半日分をシンポに費してしまったのはちょともったいなかったか.その シンポは(誤解をおそれずに書いてしまうと)「いまさら平均場近似」というシンポである.講演者はみなさん海千山千で話しはうまくて,小ネタが盛りこまれ ていて大変面白かった.しかし,これでは若い人達の心は踊らないし,これで踊るようだと困ると思った.という話しをその夜にすると,結構若者は興味をもっ て聞いていたようだ.あれっ???そうか,若者はこんな話しを聞いたことはないですよね.私も年を取ってしまったんですか.あー,でもミスリードされては 困ります.あれほど高精度臨界指数計算ツールではないと宣伝してきた方法も,今日はそのツールになっていましたね.確かにすごくよい精度で臨界指数が計算 できるようです.その上で,繰り込み群と相補的というか双璧的だと言われても...相異点,特に繰り込み群にできて,それにできないことはちゃんと認識し てくださいね,若者達よ.(こんなページを見に来る若い人たちへ)

文句ばっかいってもしようがない.おまえの発表も平均場模型だったじゃないか!!というつっこみは棚にあげておいて...それはともか く,そのシンポで感 動したこともあった.堀口先生のTAP方程式の話し.TAPとほぼ同時期(ちょっと早く)TAP方程式を導出していたそうで,それにAndersonから letterが来たことを紹介してくれた.歴史的には研究がシンクロすることはたまにあることだと思う.この場合は,Morita-Horiguchiの 投稿日とTAPのAPS March Meetingの発表が1976年3月だったそうだ.客観的にみて,論文に出したのは,Morita-Horiguchiの方が早いわけで, Priorityを主張してよいのだろうが,そうはしなかったそうだ.研究のきっかけはSherringtonから送られたSKのプレプリントからはじ まって,TAPもそれをみたのだろうと推測し,そんな時期にこの問題にかかわれたことが楽しかったし,それで十分だということだった.かっこいい.楽しく 興奮して研究できればそれでよい.確かにそう思います.堀口先生は本当にポジティブ思考の塊で,太陽のような人で,私がいつもネガティブな発言(例えばす ぐ上のようなこと)をすると,「若い者はどんどんがんばればいいんです」と励ましてくださいます.Nクイーンの解の個数を勘定したときも,本当のところは わからないけど,それは面白いとおっしゃてくださった.まちがってこのページを目にすることがあっても,笑い飛ばして「君も若者だからがんばりなさい」と 言われそうです.

2004年8月8--9日 東大物性研短期研究会 「極端非平衡系の物性と エネルギーランドスケープ」
ポスター発表

何だか凄いタイトルの研究会ですが,それなりに興味深い分野?です.ガラスの分野が中心のようですが,勉強しに行くことにします.あと は「スピングラス」セッションの座長とね.

(2004.8.10)いろんな分野の人の話を聞いて刺激的でした.エネルギーランドスケープというのがキーワードになっている研究会 ではあるが,それ自身を研究しているのはほとんどなかった.作業仮説というか,説明の段階としてだけ利用している人は多く,そもそもランドスケープがどう なっているのかを議論しないというのはどういうことだろうか. ランドスケープ->ダイナミクスと思考が流れる風潮は自明でない建物にどんどん2階3階を建てているようできわめて気持ちが悪い.難しいのはわかる が,ランドスケープの描き方の確立を回避しては,「お話」以上に知見が深まらない気がする.という認識を共有できる人がそんなにいないのは寂しい.

自分のポスターはMC+PCAでランドスケープの底は見られるか?という発表でした.研究会にスピングラス屋が少なかったので,それを 目当てに議論する人が多かったように思います.ポスターのすぐ後のセッションがスピングラスだったので,むしろ前座のような感じであったか.それでも水を 研究している若い人達とお話ができて面白かった.ICAではやらないのか?という質問はよくされるが,この分野の研究会で聞くとは思わなかった.ランドス ケープの文脈ではICAでひっかかるものにはあまり興味はないと思われるが,エージングや動的なゆらぎを見ようと思うと,それなりに重要な気はする.ガウ スゆらぎとそれ以外が分離できて,ランドスケープの底内ゆらぎと底間ジャンプが明確に分離できるとそれは面白いと思う.って,ここで書くと言うことはこの 問題にすぐに手をつける気はないということか.

2004年7月12--15日 STAPHYS22のサテライトミーティング:SPDSA2004
Nature of the ordering of the three-dimensional Heisenberg spin glasses

ポスター発表でした.いろいろと議論してもらいよかったです.Youngとも直接対決したし...KISSのセミナーで「直接対決し まっせ」と宣伝したので,その報告?をすべきでしょうか.以下はキーワードなしのセミナーに出た人や問題点のわかっている人のためだけの報告.
少なくともYoungらの結果だけで結論するのは早急だという我々の(控えめな)主張は通ったと思います.だからといって,「おまえらの結果だけで,その 結果はいえないだろう」というのがあっち側の主張です.数値計算の研究なので,出来ない領域に何が起こっているかは誰もわからないので,はっきりとした結 論はできないというのは誰でもわかっていることです.ただ,我々の結果が正しければ,そこから我々の結論は自然(自然 な考えというのは時として自然ではないことはわかってはいるが,今回はそれでも自然に思える)で,反対の結論を主張するにはそれなりの証拠が必要だと思い ます.例えば,今見えている結果の解釈は臨界補正くらいしか思い付きませんが,その場合にはcompositeとみなせるカイラルには見えなくて(あるい は小さく見えて),本体spinには大きく見えていないと行けません.もし臨界補正説が正しいとすれば,本当に臨界現 象は163を越えないと見えて来ないことになり,既存の研究では触れることができていないことになります.そこにYoungの研究 も含めて大半のものは含まれてしまいます.いずれにしても, もう「唾付け」程度の研究ではどうにもならんです.で,「どうすればよいか」というのを議論するのがworkshopの目的(のはず).一つは100倍大 きな系の計算をする.現実的には,323程度の計算をやる.どっか計算機貸して欲しい.地球シミュレーターは空いていないのだろう か.

ところで,この会議ではProgram committeesのVice chairをやりました.下っ端なのですが,会議の前後でそれなりに忙しかったです.いつも会議には参加するだけか,小さな会議でそれほど手のかからない 会議しか経験が無かったので,これはよい体験でした.会議を開くのは大変なんですね.会議の度に主催者の方に感謝をせねばならんと強く思いました.さて, 会議から帰って来て,事務の人から,「福島さんは会議ではVice chairされているんですよね.どういう意味ですか?」と言われる.「えーと,確か副委員長という意味だと思いますよ.」「そうですか.安心しまし た.」「???」.話しを聞けば,意味がわからずにまずviceを辞書で引いてみたようです.私もさっき調べてみましたが,実にわるーい意味ばかり並んで います.これでは不審に思うはずで,わるーい人間になったような気にもなります.

2004年5月27日 東大・駒場 KISS
ハイゼンベルグスピングラスは相転移するか?

久々にKISSでの発表の機会を頂いた.コメントはまた日を改めて書きたい.

2004年4月23日 東大・生産研 羽田野研セミナー
ポピューレーション・アニーリングとその応用

今年に入って,羽田野研セミナーに定期的に遊びにいくようになったので, その自己紹介を兼ねて発表させてもらう.この内容は一年くらい 前のネタなんだが,少しは宣伝するのもいいかなーと思い,選ん だ.前回の学会の内容の方が良かったかもしれないが,なんせト ラぺ10枚の手持ちで一時間話すのもどうかと思い,止めた.単に 準備に時間を割けなかっただけである.町田さんには一度長い話 しを聞いてもらっていたので,ちょっと悪かったかもしれない.

実はこのセミナーには余談がある.セミナーの情報を駒場ローカルのセミナーカレンダーに告知したおかげで何人かの人の目に触れることが あった.こういう宣 伝も役に立つもので,セミナーの前日には,方法に関する質問コーナーが急に立ち上がった.そのときはまだセミナーモードに頭がなっていなかったので,必死 に思い出しながら話をした.どうにもわけのわからん説明だったにちがいないが,先方は一枚も二枚も上手で,論文をメールで送ったら,次の日にはプログラム が動いているとの返事が帰って来た.うーん,恐ろしい.しかし,まさにこれな気分です.

2004年3月27日〜30日 日本物理学会 年会 九州大学 箱崎キャンパス
My talk:「希釈スピングラス模型の信念伝搬法とモンテカルロ解析」
佐々木さんの発表:「イジングスピングラスにおける温度カオス・ボンドカ オス効果」
井上さんの発表:「Soulas符号のPCA解析」

一年ぶりの学会でした.私の発表はコケテしまいました.あんまりプレゼンはうまくないのですが,それでも最悪の部類に入る発表でした. 共同研究者の樺島さんすんません.発表がコケテいたというよりも,研究がこけていたかも知れない.このプロジェクトの問は,樺島さんが見付けた希釈スピン グラス模型での信念伝搬法(BP)の強磁性固定点の不安定条件が平衡状態の相境界としてのAT線に等しいか?ということ.BPは補助場に対する停留点条件 の「解き方」なので,そこで出てきた安定性条件は普通には解き方に依存するような気がする.もしも,勝手に修正BP法とかを見付けたらそこでも同じような 線がでてくるかもしれない.しかし,相図は熱力学的に(補助場じゃなくて主変数の状態方程式から)決まる相図は唯一に決まるはず.それを明らかにしたいわ けで,BPとは全然関係ない見方として,自己平均性が破れるオンセットを見付ければそれが相図に対応すると思ったが,なかなかそんなに簡単ではなかった. 結局,動的な相関関数を計算することで,その片鱗を押さえた.本当はもっと厳しく押さえたかったところ...
全然本質とは関係ないが,何年ぶりかで,手書きのOHPで発表した.字はうまくないのだが,とても手書きは好きなのである.古くから私を知っている人に は,久々の「福島字」を堪能いただけただろうか.そんな人はいないか...

佐々木さんの発表はよかった.結構がんばった研究だと思う.もう少し「ドメイン壁自由エネルギー」ではなくて,有効結合定数としての意 味合いを全面に出した方がよかった.全体としては,いまひとつ受けていない感じだったが,これは問題がマニアックなためだろうか.

(2004.04.06追記) 交換法等を使って一度平衡状態を作っておいて,そこからの緩和を見るのは結構いいのではないかと,渋い指摘を頂いた.名付けて(非非)「平衡緩和法」.秩 序がなんだかわからない系では筋のよい方法だと思う.(私も一本だけ非平衡緩和法の論文に名を連ねていますよ).もっ とも,渋々で,それ自身に学問的な価値があるとは思えない.

井上さんの仕事についてのコメント.MCシミュレーションしておいて,経験分布を求めておいて,それをPCAで解析しようとする話.実 際にやったのは,ソーラス符号なので,解けるから,この段階では価値はないが,ここでの手続きは一般的なので,解けいない符号の復号問題の基礎的研究に使 えるのではないかという話.一つのキモはちゃんとMCをやっているところにあると思うが,そこは講演では強調されなかった.むしろ,射影プロットを変分ベ イズでクラスター解析していることに重みが置かれていたように思う.それはそれで面白い話だと思う.

2004年2月20日 日大・船橋 日本大学理工学部・一般教育物理・談話会
スピングラスのエージング現象

セミナーに呼んで頂く.最近,エージングの話しを人前でしていないことに気付く.いやいや,フォーマルなセミナーで話したことは何年か 前の物理学会以来か...ちょっと緊張してきた.

2004年1月7〜10日 Kyoto French--Japanese bilateral seminar on ``Frustrated Magnetism and Slow Dynamics''

日仏セミナーが今回は京都で開かれました.

Nature of the ordering of the three-dimensional Heisenberg spin glasses
2003年
2003年12月1〜3日 物性研短期研究会 「フラストレーションの創る新しい物性」
「3次元ハイゼンベルグスピングラスのスピン・カイラルグラス秩序化」

ひさびさに物性研にいってくる.話しもさせてもらう.朝一番だったので,人の入が気になったが,やはりちょっと少なめであっただろう か.後半にはそこそこ人は集まっていた.自分の話しは最近の大きな進展はないが,とにかく最大のサイズの計算を含めてカイラルグラス秩序の単独秩序化を主 張する.
(発表資料:予稿PDF file 58KB)

2003年11月10日 京都 若手研究者・学生向けに最新技術をわかりやすく紹介する講演会「確率的アルゴリズムによる情報処理」
「モンテカルロ法の前線--サイコロ振って積分する方法--」

うーん,本当にわかりやすく紹介するのか? 一体誰が聞きに来るのだ.
少なくとも私以外の二人の話しは面白そうだ.
(予稿PDF file 227KB) , (同じものPS file 641KB)

(2003.11.13)講習会に行ってきた.

どうだったでしょうかね.ちょっと,簡単すぎだったでしょうか?それより,acroreadのフォントの設定がよくないか,dvipdfmのフォントパス が失敗しているかで,見えにくかったです.すみません.
(発表資料:予稿PDF file 986KB) , (同じものgzipped PS file 1202KB)
2003年8月29日 仙台 東北大学・情報・数物研究会
「Jarzynski等式のある正しい使い方」
このネタ続きすぎでしょうか.でも,ちょっと気にいっています.何度か話すうちに発表資料もこなれてきた気 がするので,そろそろ公開しようかと考えています.
田中さんには大変お世話になりました.堀口先生にもいろいろ議論して頂いて,勉強になりました.セミナーがうけたかどうかはよくわかりませんが,沢山質問 やコメントを頂きました.特に,山口君からはありがたいコメントを頂きました.スピングラス系への応用で血が固まらない(かもしれない)アイデアです. うーん,気がつかなかった.本質的な改善になるかどうかはまだよくわかりませんが,悪くはならないと思います.
2003年8月11日--14日 京都第48 回物性若手夏の学校
サブゼミ 「ランダム磁性体の統計物理」
精一杯勤めさせて頂きます.

(2003.8.18)行ってきました.話して来ました.こんな話しではちょっと退屈だったでしょうか?質問もそこそこでした.
(発表のトラペ 1:PDF file 235KB)
(発表のトラペ 2:PDF file 347KB)
(発表のトラペ 3:PDF file 184KB)
2003年7月11日〜15日 岡山 林原共済会・科研費特定領域「確率的情報処理への統計力学的アプローチ」共同開催企画
``Equilibrium study of spin glass models: Monte Carlo simulation and multivariate analysis''
(発表のトラペ:PDF file 663KB,ちょっと大きい。)
2003年6月24日 東大工 MIT合同セミナー
「Jarzynski等式のある正しい使い方」
ほとんど内容は熟知されているような方々の前で話すのはなんとも苦しいものがあります.いろいろと勉強にな りました.伊藤さんにちゃんと聞いて頂きたかったのですが,連絡不備?のためセミナーに来られませんでした.セミナー終わってからひょっこり遭遇.湯川さ んともゆっくり議論したかったんだが...
2003年 6月9日〜11日 Los Alamos Nat. Lab. Los Alamos National Laboratory "The Monte Carlo Method in Physical Sciences: Celebrating the 50th Anniversary of the Metropolis Algorithm"
Invited talk : Population annealing and its application to spin glasses
モンテカルロ法発祥の地へ乗り込む.C.Jarzynski氏とも議論する.よく認識していなかったが,反 「交換MC」派も沢山いたようだ.
2003年 3月28日〜31日 日本物理学会
一般講演: 「Neal-Jarzynski法のスピングラスへの応用」
伊庭さん(統数研)との共同研究。Jarzynski等式をSimulated annealingに応用したような方法で、統計学ではすでにNealが指摘しているモンテカルロ法なのですが、そのままではすぐに方法として破綻してし まうことがわかります。そこで、重要な最後のコショウをまぶしたのが、今回の研究です。まだ、スピングラス系での重要な結果は出ていませんが、少なくとも 十分に適用可能な方法の構成はできたと思います。とても一般的な方法なので、いろいろな応用例がでてくればうれしいところです。我々の 寄与はほぼ死にかけていたこの方法を生き返らせたところにあります。「生 きていればいいことがある」ということ信じて。。。
(学会予稿集:PDF file 82KB) 伊庭さんには院生のように緊張していたと指摘される。確かに、ちょっとあがっていたかも。でも、何人かの人には興味をもって頂いたと思う。というか、事前 に話していた人だけかもしれん。(2003/03/28) (発表のトラペ:PDF file 438KB,ちょっと大きい。)
招待講演 「拡張アンサンブル・モンテカルロ法とその後」
これは昨年度にいただいた論文賞に関係した講演です。みなさんに感謝いたします。あまりその後の発展はない し、わたし自身不勉強なところもあって、うまい 講演ができるのか大変不安ですが、よい話題が提供できるようにがんばります。(2003/03/22)
(学会予稿集:PDF file 60KB)
思ったよりも人が集まったので、驚きました。というか、緊張度倍増でした。すごく偉い先生方の前でとんでもない若僧が話しをするのは、あまり望ましくない ですね。プロジェクターが利用できるということで、最後まで準備に粘りました。勝手に考えたルールの「準備時間は発表時間の十倍以上」は満たしましたが、 うまくいったかどうか。。。。私のプレゼン能力としてはこの程度でした。どうだったでしょうか?(2003/03/31)
2003.3.12 京大基礎物理学研究所物性セミナー
Chirality Mechanism and Spin-Glass Transition
2002年
2002.12.17 駒場,物理部会談話会
「最近のモンテカルロ法の進展」
決して、専門家だけではないと判断し、できるだけわかりやすく話したつもりだが、多くの方には退屈になって しまったかもしれない。
2002年12月6日〜8日 第五回日米先端科学シンポジウムJAFoS

ポスター発表
2002年 12月2日〜4日 科 研費特定領域研究「確率的情報処理への統計力学的アプローチ(SMAPIP)」 平成14年度研究成果発表会
「スピングラス系の大規模モンテカルロ計算とその統計解析」

伊庭さんとの最近の共同研究の結果を発表

2002年11月13日〜16日 理化学研究所横浜研究所 : SICE Sympossium on Systems and Information 計測自動制御学会 システム・情 報部門学術講演会
「統計物理におけるモンテカルロ法の役割」
2002.10.24 駒場,KISS
「スピングラス状態のカオスとその動的側面」
物性研での失敗を教訓にできるだけ後半に重きをおくように心がけた。しかし、カオスの専門家集団の前でいか さまカオスを語るとは大胆であった。しかも、調子にのって、後半部分を誇大に話してしまったようで、またもや失敗。我々の突き止めたことは、もし静的に温 度カオスが起こっていたら、ここに見えるのではないかという提案とその片鱗の数値計算結果を見せたに過ぎない。決して、実験のrejuvenation- memoryが理解できたとは私は思っていない。佐々さんに「まだ納得してない」と言われたが、我々も理解には至っていないと思っている。
2002.9.13 東大物性研 理論セミナー
「スピングラス状態のカオスとその動的側面」
結構,こっぴどくやられてしまった. ([PDF file: 852KB])
2002年 6月19〜21日 物性研短期研究会 「フラストレート系の磁性と新しい物性」
「3次元ハイゼンベルグ模型におけるカイラリティ機構とスピングラス転移
主に修士で卒業された松本(光)君との仕事で、動的臨界現象に関する結果を 中心に発表(発表 資料PDF file 549KB)
2002.6.13 東大物性研 高山研グループセミナー
「スピングラス状態のカオスについて」
統計数理研の伊庭氏との共同研究. (([PDF file: 635KB])
2002.5.17 青山学院大学 物理学科 コロキウム
スピングラス状態の多変量解析 --拡張アンサンブル法によるシミュレーション結果の見方--
2002.3.24 立命館大学びわこ・草津キャンバス 日本物理学会
3次元ハイゼンベルグ模型 I.カイラリィ機構とスピングラス転移
シンポジウムの中での講演.
2002.2.24〜2.25 統計数理研究所研究会『地図を描く・風景を眺める主成分分析・多次元尺度法とその周辺』
「スピングラス状態の多変量解析」
2001年
2001.9.5--8 Aachen, Germany Conference on Computational Physics 2001

Extended ensemble Monte Carlo approach to hardly-relaxing problems
行って来ました。Nクイーン問題の解の個数の計算について話して来ました。
proceedingsはComp. Phys. Comm. 147 (2002) 77--82に掲載。
2001.7.15--21 Cancun, Mexico, 21th IUPAP international Conference on Statistical Physics (STATPHYS21)
"Eigenmode Analysis of Susceptibility Matrix"
2001.1.30〜12.21 第4回 「計算科学」シンポジウム
これは単純に参加しただけ。B.A.Bergを見てきた。話してきた。
2000年
2000.12.19〜12.21 科研費基盤研究(C)(企画調査)による研究会 知識情報処理への統計力学的アプローチ
"Monte Carlo Approach to Hardly-Relaxing Problems"
2000.12.11〜12.13 物性研 短期研究会「物性研究における計算物理」
「拡張アン サンブル法によるスピングラスの研究」
これまた世話人として参加しました。現在、発表者による報告書を回収中(12/25の締め切り時に回収率 65%強)です。来年3月ころ「物性研だより」に 掲載予定.
(2001/6/11)。「物性研だより」第40巻第6号に掲載されました。まだ、別刷が若 干残っています。ご希望の方は連絡下さい。(誰に言っているのだろう?私は)
2000.10.30〜2000.11.1 京大基研研究会 「モンテカルロ法の新展開2」
世話人として参加しました。現在、発表者による報告書を回収中(12/25現在回収率50%弱)です。その 内に「物性研究」に掲載予定.
(2001/07/06)「物性研究」2001年9月号(Vol. 76 No.6)に掲載決定。