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今日の一言/2012-2-9

期末試験終了

火曜日の基礎科の試験と今日の電磁気の試験で期末試験は終了.みなさん,お疲れ様でした.今日はいろいろと思うところがあり,ちょっと語ろうかと思ったのですが,最後は止めました.一番最初に答案を出した学生さんのコメントに「講義に出なくて単位が欲しいというのは甘いでしょうか?」と書かれていて,それを読んだ瞬間に呼び止めて説教したくなった半面,腰砕けました.最初の講義で伝えたはずなんですが,言っても伝わらないことは多いでものですね.講義にでなくてもいくらでも単位はあげますって言いました.だから,まったく甘くはないのです.ただし,講義に出ないのですから,私が講義に掛けている全勢力に対して余りある時間と能力で対抗してしかるべきですね.そうではなくて単位が欲しいというのだとすると、それは「講義にでないから」ではまったくなくて,その代償をまったく払わなかったその認識が甘かったということです.

というようなことは,自分は学生のときにはまったくわかっていなかったなーと思います.だから,講義の内容もそうなのですが,そういう考え方も教えたいと思っているのだなー.たびたび,問題集やプリントを配布することに対して一定の評価をもらうのですが,それは別にどうでもよくて,講義に対する心構えを褒めてほしいと思うんだけど,そこは一向に評価されないのだなー.努力がまったく足りていないということにつきます…反省.

それから,伝えたいこととして,物理を題材に,本当に心底考えたらここまで理解ができるということを知ってほしいと思います.そのためにもっとジタバタして,わからないところを私や隣にいる友人と語り合って欲しいと思うのです.教養で学ぶ物理は心底考えたら答えがあるのです.世の中には心底考えても答えのないことがあります.イチローのねんぼーが妥当かどうかなんてある意味で答えのない問題なんです.むしろ,そんなことの方が世の中では多いです.そのときに,考えても答えがないのだと思うためには,考えたら答えに到達できる問題があることをしっかり理解すべきだと思うのです.そこにこそ駒場の意義があると私は信じて疑いません.

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最終更新時間:2012年02月09日 23時37分58秒