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今日の一言/2015-4-8

大学人とは

新学期が始まりました。今日は学術俯瞰講義の司会役としての講義が新学期のデビューでした。多くが入学したてのフレッシュな学生と見覚えのある学生さんが教室を埋め尽くして、身の引き締まる思いの駆け出しでした。講義の途中にも沢山の質問がでて、正直「さすが東大生」とうならされました。

あのー、もう朝までとことん付き合います!

という気分です。今日の質疑応答で簡単に納得しなくていいです。そんな疑問を持っているならば、精魂つき果てるまで議論しましょう!そんな講義でした。大学とはそういうところです。社会における大学の立ち位置がよくわからなくなっている昨今、大学は我々教員と学びを求める学徒が築く文化の担う場所だというところを改めて認識しました。そして、そんな文化の担い手が毎年4月に入学してくる勢いを改めて感じるとともに、我々はそれを受け止める土壌を培わなければいけないのです。何を欠いていてもいいけど、この志をもっていない人は大学にはいらないです。その思いで毎日教壇に立っています。青臭いのですけどね。そして、私を育てくれた師たちは私がこんな思いに至るとは夢にも思っていないと思います。しかし、これが大学人です!そして、先人の思いを背負って活きていると私は自負しています。

教育も研究も精一杯頑張るのが大学人の勤めですが、それを根底から貫くのは文化人としての振舞いです。そんな基本的なことがわかっていない人が内外に多くて、まったく困ったものです。大学をなんだと思っているのでしょうか?大学人の問われているところかもしれません。

ともかく、そんなことはどうでもよくて、今日の講義はよかった。こういうのが大学なんだと再認識しました。来週の講義が楽しみです。

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最終更新時間:2015年04月08日 02時13分19秒