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電磁気B金曜2007おさらい1

第1回おさらい

今日のおしながき

  • -1 ガイダンス
    • -1.1 自己紹介とかいろいろ
  • 0 序論
    • 0.0 電磁気学で学ぶこと
    • 0.1 LC回路と力学の復習

今日のまとめと反省

本来,「夏学期と冬学期の教官は替えるべきである」という教務の原則がある.

このために夏学期に担当したクラスは冬学期で担当することはない,とかたくなに信じていた.この続きは下に書くことにして,とにかく自己紹介の必要はなくなったわけで,講義のルールも改めて説明する必要もなく,当初30分書けて話そうと計画していた「講義企画書」は修正を余儀なくされた.そうそうアドリブがきくタイプではないので,ここであたふたとしたが,なんとか講義をすすめることにした.まずは参考図書を説明する.ここでも「よんではいけない本」を紹介するネタは夏学期に知られているので話せない...とりあえず,夏学期の学生による授業評価アンケートの結果も紹介する.まさにリアルな?アンケートである.このクラスの中に確かに「熱意をまったく感じない」二人がいるわけである(結果はこちら?).ってな感じで,アドリブも適当に混ぜて話す.

夏学期の時の反省は,確かにみなさんとのやりとりで生じたものだから,本当に反映させなければならない緊張感が一気に盛り上がったりする.基本的にはもうちょっとみなさんを高みに連れていこうと意気込んでいるので,与太話はここら辺にして,早速電磁気の話に移る.

それでも,今日は電磁気の話をまじめにはじめるのではなくて,この講義で学ぶことをおおざっぱに概観してみることを目標に始める.最初はほんとうに「この電磁気で学ぶこと」を話す.大きくまとめてみると,電場と磁場の物理的性質を基本原理から理解することである.「電場と磁場の決まり方」を理解したいわけである.さらに,ものすごくおおざっぱにいえば,コンデンサーとコイルと後は電磁誘導がわかればそれなりのレベルになっているといっていいだろう.ただし,力学のときの「力」という概念もそうであるように,この電場・磁場は目で見るのは難しい.それをどう理解するかが重要なところである.もちろん,我々の生活に電磁現象は密接に関係しているし,この後,物理を専攻しないとしても,他の分野でもっとも関連する,あるいはなんらかの意味で知識が必要とされるのは電磁気であるように思われる.例えば,工学でも生物系でも,実験するときにはなんらかの電磁現象がその測定系に関係しているはずである.

目標を宣言したので,具体例を示しておこうとして,RLC回路の話からする.抵抗とコイルとコンデンサーを直列につないだ回路である.それぞれの部品の説明をしたが,それらは講義の中できちんと大学の物理として見直す素材なので,今日は理解できなくてもよい.上にも書いたように,素材としてのコイルとコンデンサーを最初に登場させておいた.土曜ワイド劇場的にいえば,「伏線」なわけで,後でこれらが気持ちよく「落とされる」ところを感じてほしいと思う.今日の「落ち」はそちらではなくて,夏学期の力学との対応関係を示しておいて,力学とのアナロジーから「エネルギー」を見てみようとした.来週はそこからエネルギーに対する推測を紹介するところからはじめよう.

今日の小道具

  • 共通技術室の小田嶋さんにつくってもらった金属の筒と磁石のセット.筒には落下中の磁石がよく見えるようにスリットが入っている.これは,まあ反重力発生装置のように見えて,ゆっくり落ちる磁石を眺めると,時間がゆっくりと進んでいるようで,なんとなく癒されます.夏学期見せたものよりかなりコンパクト.

今日の宿題

  • なし

配布するファイル

  • 今回はなし

今日の質問

電荷は動く?

荷電粒子には電荷が貯っているのだが,力は電荷だけに働いて,電荷だけが動いたりしないか?というのが質問の真意だっただろうか?それは状況による.電荷の正体は電子や陽子なので,それを荷電粒子と呼べば,電荷が剥がれてどこかにいくことはないが,そんなミクロなことを知らなくても電磁気は存在するわけで,そこらへんにあるコップが電荷をもっていればそれを「荷電粒子」と思ってもよいこともある.電磁気の講義ではしばらくは荷電粒子からは電荷だけが剥がれることはない状況を考えることにする.

今日の投票用紙の裏より

  • 得になし.

今日の雑談

  • 今日の投票数は, 72でした.
  • 教室は17号館の3階のひろい教室で,黒板が8枚もあって気持ちよく講義ができそうだというのが教室へ入っての第一印象で,おもむろに顔をあげると,最前列にはよく見た顔が並んでいる.
なるほど.夏学期の講義がよくて,福島ファンが聞きにきているなー!
  • と,さらに気分がよくなる.もうちょっと顔を上げると...
知ってる顔ばっかだなー
  • と,ここで事実を認識する.まったく同じクラスを担当するわけだったのだ.まだ事態を正確には把握していなかったので,一年間クラスを担当するのも悪くないなーと思っていた.ワシの講義に好感をもってくれた人も多くはないだろうが存在していたわけだから,また担当するのも悪くはない,といった感じ.しかーし...
なんか人数すくなくね?
  • そうです.人数少ないです.「福島の講義,おもしろくねー!」と思っている30名の方は早々に欠席されているわけです.いやー,おもしろくねーと思ってても来てくれてる人はおおいだろうけどね.それでも,知らない教官だったら,「ひょっとしたら今度の担当教官は福山雅治みたいな天才物理学者かも...」って最初の一回くらい顔見にくるでしょう.「それがない」わけだ(いろんな意味で).まいった.えーと,夏学期のフクシマとはちがう福島だから,一度くらい講義に出ることにしましょうよ...  
言っとくけど,ワシは「仏」ではないでー.
  • 最後は脅しかっ!?
  • 引き続き半年間よろしくお願いいたします.

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最終更新時間:2007年10月16日 23時23分06秒