統計熱力学2006おさらい12
第12回おさらい
今日のおしながき
- 4 グランドカノニカル分布
- 4-4 期待値のつづき
- 4-5 大分配関数と熱力学ポテンシャル
- 4-6 いくつかの例題
今日のまとめと反省
先週導入したグランドカノニカル分布の続きを考えます.まず期待値として,エネルギーやら圧力やらの表式を確認しておきます.カノニカル分布のときと同様にlog Ξが頻繁に出てきます.そこでその大分配関数と熱力学ポテンシャルの関係を調べておきます.ヘルムホルツの自由エネルギーとはルジャンドル変換で結び付いていることは分かって,熱力学の式を確認すると,やはりカノニカル分布と同様に対応関係を見て取ることが出来ます.
さて,後はいくつかの例題を考えてみることにします.まずは大分配関数になれるということで,理想気体を考えます.粒子のやりとりを考えるので,部屋の中のある一部分を考えることにします.そして,手順に従って,大分配関数を求めて,エネルギー,圧力...そして,状態方程式を求めてみます.やはりPV=NRTが出てきます.当り前といえば当り前だけど,どうして当り前なのかを考えてみるといいでしょう.もちろん,講義ではどういうことなのかは説明しました.
続いて,重力ポテンシャル中の理想気体をやって,表面吸着のラングミュアの式を出しました.それぞれに目的と役割があって,それぞれに面白いと思うのですが,どうだったでしょうか?
今日の宿題
- 計算をやってみてください.練習問題も見ること.
配布するファイル
- 今日配ったプリント+今度配るプリント:note-ans-sm2006-v4.pdf(129)
今日の質問
これこれ?
今日の投票用紙の裏より
講義とは直接関係無いですが,数値計算を行う時,先生はプログラミング言語は何を使っていますか?やっぱりCでしょうか.演習のプリントの図などはgnuplotですよね.
えーと,私は古い人間なので,一番早く書ける言語はFortranです.Fortran90です.ところが最近,この年でC++勉強しています.卒研生がC++で書くのでそれにつき合ってのことです.
それから,プリントはTeX,グラフはgnuplotです.ちなみに,プレゼンはLaTex-beamerで,powerpointなんかは決して使わないのでアール.
今日の雑談
- 今日の投票数は, 12でした.
- 過去問をここにアップしておきます:ex2005-sm3.pdf(113)
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最終更新時間:2007年02月01日 23時58分25秒