熱力学2014おさらい14
熱力学 期末試験
今日のおしながき
- 熱力学第一法則
- 熱力学第二法則
- とある気体の熱力学
今日のまとめと反省
理想気体の幻影がきえていないことが残念です。大学の熱力学で学ぶのはまずそこだと言っていたと思うのですが、理想気体しか成り立たないことを一般論とする人がまだいる。例えば、内部エネルギーは温度だけの関数である。エネルギー方程式は第二法則の結果をもつ深淵な式であることは講義で強調したところ。そこを聞き逃すのならば、講義の聞き方が悪い!講義に出なくて聞いていないならば、自習の方法が悪い。遠慮無く大バツを食らわします。
最後のコメント
試験問題として書いてもらったコメントです。全てをあげる元気はありませんので、部分的に。
質問大会は他の先生もやるべきだと思います。
他の先生が何をするかはあまり興味がありません。私は楽しいからやっているだけで、楽しいと思ってくれる学生とおしゃべりできるのは、良き時間ですね。
講義で教わったCLausius-Clapeylonの式の導出は厳密性に書けるところがあるので、導出するよりは式の紹介にとどめておいたほうがよいと思います。あるいは問題集に名前だけでていたファインマンの方法を教える方がよいと思います。
えーと、講義で話したのはファインマンの教書にあった議論なんですけど。。。それから、式の紹介はあまり意味がなくて、それがCarnotサイクルと絡んでいて、第二法則の検証になっているところに重要な意味がある、ということを説明したつもり。
普通の教科書とは少し違う教え方で面白かったです。
どの部分かはわかりませんが、基本的にフェルミの熱力学を基礎としています。第一法則の導入はちょっといびつだったかもしれませんが、高校との違いを強調するとあれでよいと思っています。
個人的にはMaxwellの関係式がとても美しい結果になることがとても印象的であった。また、熱力学的絶対零度の定義についての話もとてもおもしろかった。
すばらしい。私はマクスウェル関係式の美しさは…学生のころは分からなかったし、今でもあんまり分かっていない…。
熱理学って意外と面白いんだなと思えました。心から。いや、これホントです。
はい。面白いです。最近わかってきました。ここ10年位です。
理論の流れを把握する楽しみを味わえた。
すばらしい。それが物理です。力学よりも、その醍醐味を知る題材として、熱力学はふさわしい。だから、駒場では半年かけて、熱力学を教えています。はっきり言えば、日本の大学で、世界的にも教養にこんなに時間をかけているところはないです。来年の新入生のカリキュラムを見ましたか?そこあたりはちゃんと守られているのですが、他の理系の科目は軒並み必修でなくしているので、東大の理系は数物学科ですか?という感じになっています。それはそれで問題な気がします。化学も生物も大事なんですけどね。
今回のWEB投票
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最終更新時間:2014年10月04日 14時06分37秒