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今日の一言/2006-5-13

大学院入試の説明会

雨の中,説明会に出向く.天気が悪いと出足が鈍るかと心配したが,考えてみればお花見や選挙じゃないわけだから,雨が降っても嵐が来ても関係ないはずである.専攻の説明会は沢山来ていたが,昨年のように大教室がぎゅうぎゅうに詰まっている感じは無く,若干減ったように見えたし,個別グループ説明会も31名と昨年の40名(去年の(裏)日記の記録)よりは減っている.理由を考えるのは難しいが,はっきり減っていると言っていいだろう.

グループ説明会の後で居室まで来てくれた学生は7・8名くらいだった.最初にやってきたのは2名で,後は五月雨式にダラダラと7時頃まで接客した.去年よりも寂しい感じがしたが,一年生のときの力学や電磁気を担当した学生が二人来てくれたのはうれしかった.さて,いろいろと話していて,多くの学生が研究テーマが見付かるかどうか不安に思っている様子が伝わって来た.確かにそれは不安なところだと思うが,テーマが見付からないのは自分の勉強不足のせいだと誤解していることが多いように思えた.別に勉強一杯したら研究テーマが見付かるわけではない.何か漠然としていてでもよいので,やりたいことを持って大学院を目指すべきだと思う.その漠然としたものを具体的な問いにするために,そしてその問いに答えを出すために,時に勉強は必要になることは多い.私は大学院の面接でやりたいことを問われて,「非平衡現象」と答えた.説明していくうちに,それは線型応答理論としてすでにわかっていることだと諭されて,勉強不足が露呈して恥ずかしかったことを覚えている.それでもよかったのだと,今は思える.やりたいことがないのに大学院に行くのは不幸である.是非,一生懸命勉強しならが,たまに立ち止まって自分の進む方向を悩んで欲しいと思う.まだ,願書提出までには時間が残されている.

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最終更新時間:2006年05月13日 21時13分02秒