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日本物理学会2012年会

物理学会2012年会@関西学院大学

最近,このページしか更新されていないぞ!とお叱りをうける.しかし,いろいろと忙しくてねー.WEBにいろいろ書いていると問題もあるのでずよ.一方で,このレポートは税金でサポートされている義務とも思っているので,ちゃんと学会に参加して,意味のあることをしていることをぜひともお伝えしないといけません.

学会前

今回は学会の前に,京大の基礎物理学研究所で若手による情報統計力学関係の研究会があり,参加することになっていて,ちょっと長めの出張になる.どうでもよいことだが,中学校以来,髪の毛は適当に伸ばしてきたが,最近,ちょっとずつ中学時代に戻るべく短髪度をあげてきて,ものすごくさっぱりヘアー(当社比)で研究会+学会に挑む.さて,この研究会,「若手」の研究会である.以前から一貫して「若手」だけの会合には否定的だったのだが,若手に発表の機会が与えられない!という主張はわからんでもなくて,わしらおっさんの責任である.まあ,とにかく若手が元気なのはよいことなので,若い息吹を感じられたのは刺激になってとてもよかった.

学会初日

初めての関西学院大学.行きは仁川から歩く.街並みも素敵だが,キャンパスはもっとかっこよかった.もう建物は新しくないのだろうが,キレイしてあって,大学のキャンパスというにふさわしい雰囲気.ここにいるだけで,少し賢くなれそうな気がする.

…領域9

どういうわけと思われるかもしれないが、初日は領域9の表面電子物性セッションにいく.自己組織化というキャッチーな言葉が出てきたときにはまったくピンとがあっていなかったが,今になってちゃんと理解したいという思うようになってきた.表面物性はいろいろと面白い.少なくとも面白がっている人たちの気持ちはわかる.ここのセッションの人たちはミクロな吸着構造に関する電子状態を語るときには生き生きとしていても、表面に構造が出てきた時には,ただ何というかほってある感じする.そこは統計力学がせめないといけないような気がするが,本当かどうかはわからない.吉信先生や小森先生にニコニコと相手をしてもらって,物性研のときにもっと話を聞いておけばよかったと思う.昼前にすこし早く終わったので,ニューラルネットワークを聞きにいく.普通に推定をやっているが,これは業界的には標準なのか黒船なのかはわからなかった.

午後…やはり表面界面構造

もう一度,表面セッションへ.セッション全体としては今ひとつ盛り上がりにかけていた.門外漢からみると,もうあれもこれも質問したいぞーと思いながら,黙っているのはつらかった.普通にSTMとかSTS見せられて,きっとみなさん慣れっこになっているのですね.驚きと疑問が交錯した…頭のクロックが追いついていかない感じで,初日から気合が入る.

帰りに坂を下りながら駅に向かう途中の風景はきれいだった.

学会2日目

マジェスティク4[1]

今日は朝から領域11の若手奨励賞の研究発表があった.4名の受賞講演があったのだが、これはどれも秀逸であった.4名がそれぞれのテイストで何か圧倒されたのだ.これを聞かれたみなさんに感想を聞くと,絶対にみんなよかったと答えると思う.その中でも個人的に一番よかったのは,佐藤純さんの講演.話がうまいわけではないのだけど,素晴らしい芸を見せてもらった感じ.しびれた.前に駒場の物性セミナーに来てもらったときにも思ったけど,それよりもオーラを三倍感じた感じ.はっきり言えば,研究はマニアックの極みなわけだで,こんな研究者が5人もいたら大変なことだけど,きっと彼以外に実際にできるわけがなくて,無二の素晴らしさが感じられた.竹内さんや鳥谷部さんはもう売れっ子そのもので,今狙っているビジョンも聞かせてもらって,若手の生き生き度満載であり,刺激をうけまくる.大関さんは分野も近いので,あー生意気だなーと思うこともあるのだけど,それを黙らせる実力がすごい.それに話はものすごくうまい.そして,それ以上に研究者としてすごい.講演の中で,「このときに真剣に研究しようと思った」というくだりにはちょっとだけホロッときた.これは本人にも言ったのでいいか.自分はいつだったかなー.きっと,根本さんに研究会の帰りの高速バスの中で「君は将来どうするの?」って聞かれたときかな.自分は若い人にそんな気にさせていないのだろうなー.そういう瞬間に何度も出くわしたいと思うぞ.というわけで,学会にも積極的に絡もうと思うのである.というか,まずは自分の発表しっかりしろってことですね.とにかく,まとめると素晴らしい四人であったということ,領域11のマジェスティック4なんです.領域11にいる全ての大学院生に聞いてほしかったぞ.

  • [1]この言い方は完全に宮崎さん@筑波大のパクリです…

スピングラスその他セッション前半

午後は座長と裏でポスター発表.とりあえず,急いでお昼ご飯を食べて,ポスターを貼りにいく.早速聞きに来てくれた人にざっくりと説明.ERランダムグラフのバッテックスカバーのRSB転移がよくわからないということは伝わったかな.PCAまでみせて状況証拠的には,RSB相はほとんどminiVC線に張り付いている感じということ.その後にセッションに戻って座長をする.基本的に学会の座長は盛り上げるところは盛り上げるのだけど、基本は時間をきちんと守ることだと認識していて,少しドライ過ぎるくらいに座長をこなす.まずまずうまく言ったのではないかと思う.講演の中身はというと,西森研の若い人が多かった.みなさんすばらしかった.特に高橋さん,最近の彼の発表…研究は切れていると思う.質問するのも西森研の諸先輩方が多くて,そのうちに西森さんもからんできて,「えーい,ここは研究室セミナーではないのだ!」と思うも,勢いはすごい.ただ,私には量子アニーリングの楽しみ方がちょっとわからないのだな.最適化問題を解いてみてうれしいという感覚は彼らにはないようなので…

後半

川村グループの発表からはじまる.おぶちさんの発表は興味深かった.もうちょっとでカイラルグラス相関が本当にスピングラス相関を越えるところまできている.本当に越えると絶対的な勝利だと思うが,なかなか越えられないので何か深い理由でもあるのかもしれないと思ってしまう.などと考えていると,そのままの質問をしてしまって,これはマニアックの極みな質問だった.次の学生さんの4次元の計算もすすんでいる.今川さんの到達点を復習してくれたのでissueがどこかがよくわかってよかった.それで,d-2+\eta_{CG}=3(d-2+\eta_{SG})が自明なスピンカイラル混成関係式だと思っているのだけど,通じなかった.隣に大久保さんがいたので,ほれほれとノートに書いて示したら,それっぽいと言われた.ただ,数値を入れると,ちょっとずれているので,まあ簡単すぎということでしょうか.このセッションというか,学会で一番面白かったというのは,尾関さんとも共通の認識で,熊野さん@押川研のclockモデルのユニバーサルジャンプの話.久々にすぱっと切れ味よい高温展開の仕事をみせてもらった.しかも、本質はもっと深いところにあるような気がして,これは最近ガラスでされている…ここから先はちょっとまだ内緒.

夜御飯はセッションで一緒だった方々と梅田へ.二次会ではこの三月でこの業界から去られる若手と少しだけ一緒になる.少し残念な気がするのだが,今日ちゃんと会って話ができたのは大変嬉しかった.

学会3日目

午前中は失礼して,学会発表資料を作る.ほぼ完成.

午後は確率過程

まったく感性にフィットしなかった.そういうこともあるのですよね.log normalってどうやってみるのだっていう話があったが,領域11的にはlogスケールでBinder parameterみるんじゃないのって思ったけど,筋悪か.少なくともずれてる度合いを定量化する一つの方法ではあるのだとおもうので,「見た目」判断よりはましかと…

ポスターセッション

ちょっと表面のポスターにいく.こちらはものすごく盛り上がっていた.やはりポスターセッションなのだ.ちょっと専門家に混じってツッコミをいれるほどではないのだが,遠巻きに眺めながらちょいちょい質問を入れてきました.物性研のときにお世話になった方々の話も聞けてよかった.半分以上こちらのプロジェクトの話を聞いてもらったのですが,そしたら面白げな話題を教えてもらいました.自己組織化です.自分でもこのセッションに顔をだすイメージはなかったのですが,少し刺激的です.最近,駒場で助教の安武さんにお世話になってSTMをさせてもらったりして,うーん,あらぬ方向へ進んでいるのかもしれません.

地形パターンシンポジウム

宮本さんがかっこよかった…

学会4日目

情報統計力学1

一日このセッションにでる.永田さんの話がちょっと面白かった.平均採択率がそんな量と関係するとは思ってもいなかった.logとってから平均するとまた別の大事な量になるのだけど,そっちは計算が難しい.そいうことと最適性について関係がつくと面白いのだけど,その感じはまったくわからなかった.あとは…岡田さんの話は迫力があって,ワンフレーズをそのまま自分のプレゼン資料に加えたりする.赤澤さんの発表では,相図上の各点でPCAの絵が書かれていたのだけど,みんなわかったかなぁ.あれ見ていては面白いです.見方がわからないと曼荼羅図みたいなんですけど.

情報統計力学2

午後は自分の発表.最終日の午後に発表というのは気持ちの整理が難しい.とにかく,発表のときにテンションのピークを持っていてあとは気が抜けていました.

学会終了!

学会前からはじまってたっぷり7日間研究に浸っていて楽しかったです.帰りの新幹線ではビールを一杯飲んだらクタクタで目が開かなくなりました.今回は領域12にまったくいけなくて,かなり残念でした.原発関係のシンポジウムも多数ありましたが,それにも参加できませんでした.他にもシンポジウムの類は粉体地形だけだったので,それもよくなかったか.体は一つなので,うまくさばかないといけないです.シンポジウムに出ていないせいもあるのか,全体としてセッションは低調な感じがする.

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最終更新時間:2012年04月05日 19時19分57秒