7月の一言

2006-7-26

Plankの熱輻射理論本

今週は毎日長い議論が予定されている．今日は，６時間半かけてPlank本が最後までいった．いろいろと取りこぼしているところもあるが，相手の様子を見てグダグダになりながらも，最後まで到達したのはお互いによかったと思う．今日の後半の振動子+輻射場系のエントロピー増大則を示すところはカッコいいかぎりであった．しかし，この本の最後の最後がなんとあのプランク公式の内挿的(やっつけ)導出法だったので，そこは幻滅．もちろん，本の中頃には振動子の量子版エントロピーからプランク公式を導いているにも係わらずである．最後がこれか．．．この本は1906年という微妙な年に書かれていることにも関係しているのだろうか．

とにかく，夏学期の生活をちびっと辛くしたほぼ毎週のこの輪講だったが，エネルギー量子の導入や第二法則へのこだわり等痺れる部分が多くて勉強になった．お疲れさまでした．

2006-7-21

今夏最初の研究会終了

計算物理に関する日米研究会が終了．きれいな天の川がみえる素敵なところでの4日間の研究会だった．できるだけ集中して参加できたかな．知らない人や普段話せない人との議論は有益だったし，先週までのモードをチェンジするにはよい一週間であった．レポートは近いうちに研究発表ページに．

どこの出張に出てもこんなことはなかったのだが，いろいろと事情があって，久々に一週間完全にメールを読まなかった．方々に迷惑をかけたかもしれない．どうもすみません．

2006-7-14

夏学期の講義終了

今日で夏学期の講義は終了．毎年なかなか8割をキープ出来ない．講義の顛末は講義ページで．とにかく，これで研究モード全開になる．まずは日曜日からの出張へ．

2006-7-10

試行錯誤の結末

7月に入っていろいろ煮詰まっているので独り言．問題設定が出来て，手持ちのカードが幾つかあるとき直観的に「イケる」と感じるときがある．しかし，Ｗ杯やウィンブルドンの摂動を受けながら(ではなくて，各種セミナーの合間をぬって)，先週一週間での試行錯誤はことごとく失敗した．もう手持ちのカードが無くなって来た．残りのカードで突破できるだろうか．もしできれば嬉しい反面，カードの切り方のまずさに落ち込むだろう．できなければ，そこから本当の研究が始まるだろう．いずれにしても，この程度の問題ごとき必ずゴールには到達できる．．．はず．．．と思って，また頑張るだけである．