8月の一言

2006-8-28

夏休みの終わり

長期ロードから帰還して，日常生活が始まる．今日の午前中は夏学期の担当講義の試験が近付いてきたので，「夏休みの大質問大会」と称して質問受け付けコーナーをやってみた．夏休みの宿題が終わらない子供達の駆け込み寺のようなイベントである．実は今年で三回目の試みだったのだが，今年はなんと30人強の学生が参加した．普段つかうセミナー室が一杯にあふれかえった．普段なら質問に来ることもない学生が勉強するつもりでやってくるのだから，イベントとしては成功なのかもしれない．しかし．．．少々不安ではあるぞ，試験の出来が．

2006-8-20

ロードの気持ち

先週から10日間の出張中である．国内の出張としては珍しい．ほとんど阪神が長期ロードで弱っているように感じになってきた．さて，本物の阪神がロードに出ているのはもちろん高校野球のためであるが，今日その決勝が行われた．近年まれに見る熱戦であった．最終回の140キロ代の連投と最後のフォークは熱い魂と冷静な判断を見せつけられた気がする．「弱っている場合ではない」と，また自分が高校生のときと同じように，encourageされている．

2006-8-11

大学の教官

大学の夏休みは長いことから，親戚中には「大学の教官は夏休みが長くて，気楽な商売だ」と長い間に思われていた．８月に入って一度も「一言」を書いていないと，またそんな風に思われるかも知れない．しかし，もちろん現実はそうではなくて，ある意味で勝負な日々が続き，毎日胃が痛い．

今日，この前の論文の採択通知が届いた．よいニュースだ．

2006-8-2

オープンキャンパスの宿題

今日はオープンキャンパスで賑わっていた．以前にここに書いた数独ネタには完全に手が回らなかった．しかし，数独に関しては研究会の雑談でも話題になった．日米研究会でも「おまえは数独を知っているか?」と聞かれるし，京都では渡辺治さんから数独圧縮問題について聞かせてもらった．今月の日経サイエンスにも特集^[1]されていて，遅きに失した感もある．

それでも先週末には新聞の日曜版の懸賞問題が数独だったので，実際にやってみた．最も難易度が低い問題で腕ならしをすると，最難問題もほぼ同じくらいの時間で解けた．コツはわかったし，人間がやっているのはバックトラックではもちろんなくて，縮退を気にしながら解いて行くのがきっとかしこい．となれば，ますます状態数の計算をしてみたくなりますわな．

• [1]それによると，一般化数独のNP完全性の証明は東大の大学院生がやったそうだ