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6月の一言

2006-6-30

夏学期の物性セミナー終了

今日は富士通の藤谷さんにタンパクリガンド結合系の話しをしていただく.Jarzynskiを使うのはHukushima-Ibaで考えたことがあり,普通はうまく行かないところをうまく避ける方法として提案した.今日のは「普通うまく行かないところ」をどうしてうまくしているのかがよくわからなかった.実はそこは問題にならない,のだとすると,今度は熱力学積分がうまくいくのではないかと思う.いろいろとノウハウの問題も奥が深そうである.

今日で夏学期分の物性セミナーは終了であった.なんとか軌道に乗っているような気はします.今シリーズで少し予期しなかったことは,基礎科の四年生の学生が毎回数名参加していることである.しかも,講演の最後にはしっかりと講師に質問していたりする.そんな学生にもよい機会を提供できているのですかね.

2006-6-28

京都での研究会

前日に京都に入って,研究会に参加する.簡単レポートはこちらへ.残念ながら講義のためにその日の夜に帰ってくる.

2006-6-21

矢上でのセミナー

佐藤先生にお招き頂いて,慶応大学理工学部にセミナーに行く.日吉キャンパスには何度か行ったことがあったが,その先の矢上は始めてだった.内容はスピングラスとその周辺の問題への確率アルゴリズムの応用について,談話会のような話題の提供をした.裏で和達先生がBECのセミナーをやるようで,物理学科の人達はあまりいなかった.まあ,それはよい.セミナー前に和達先生が乱入してきて,歓声の大きい方が勝ちということにしようと喧嘩をふっ掛けられた.ううう,それには勝てそうにないなー.

セミナーでは適度に突っ込んでもらって,楽しかったです.解の非枯渇現象について他では受けなかったけど,ここではそれなりに反応してもらった.どのくらい普遍的なことなの調べてみたいところです.セミナーの前には,佐藤研の進行中のプロジェクトの話しを聞かせてもらい,微細加工技術に驚かされた.そのスピングラスをうまくネットワークでつないで,ナノスケールでの画像記憶とか,エージングでパターン埋め込みとかできないですかね.

2006-6-16

多辺さんの物性セミナー

学会のシンポで聞いた話しが面白くてセミナーに来て頂いた.実時間で見えて,かつ想像力を掻き立てられる実験を紹介してもらった.「見える」ことはよいことでもあるが,ミクロな観点では難しいこともある.secはやはり長いのだなー.

2006-6-15

セミナーそしてセミナー

昨日は平間君がゲージ変換の話しをサクッと解説してくれて,今日は中田君がParisi本の4章を終わらせてくれた.今日の輪講の話題は「展開」.現在のイジングの高温展開の世界記録はおそらく46次である[1].Parisi本にのっている18次までだとどっち向いているのかわからないけど,46次まであるとさすがにratio methodでも転移温度が結構見積もれる.しかし,ここから何をどこまで学ぶかは難しい.グラフ展開に慣れるのが目的だとすればいいのだろうか.組合せチックな話しは楽しいので,一生懸命追っかけていたら,頭が飽和してきた.講義からセミナーに渡り歩くと,ホントにガス欠のようになってしまう.

ピンチのようなので,期間限定で応援カラーにしてみた.

  • [1]記録ホルダーは府立大の有末さん

2006-6-9

2つのギブアップ

とうとう今週は2つギブアップすることになってしまった.一つは会議録,もう一つは研究室でやることになっていRSB入門セミナー.後者は自分がやることではなかったかもしれないが,やるって言ってしまったので,来週以降にParisi解まで解説することになるはず...良く言えばメリハリなんだが,格好は悪い.

おかげでわかったことは,我々の提案したスケーリング変数について,傍証がまた2・3増えてきたこと.一つは連続スピン系で,もう一つは平均場模型で,高温展開が起源ではない可能性も出て来た.

2006-6-2

三宅さんのセミナー

物性セミナーは産総研の三宅さんに電子状態計算の話しをしてもらった.駒場での話しということで,特別に多くの準備をしていただいたようだった.話しは,いわゆる"第一原理計算"のレビューから最近の話題を要領良くまとめてくださっていた.だいぶ前に何かの研究会のバンケットで押山さんに私にこれやらない?と言われた話題を思い出した[2].もちろん,私は第一原理計算などに興味がなかったわけで,その後の進展は知らなかったのだが,今日の話しではその一部ができているようだった.「計算機の進展とあいまって」とはよく言われるセリフだが,確かにジワジワとできることが増えている領域だと感じた.

物性研時代にオーバラップがあったものの,三宅さんのトークを聞くのは数回程度であった.印象に残っているのは,数年前[3]に,物性研で「21世紀の物性物理」と称する研究会で第一原理計算の分野をサーベイしたのが確か三宅さんで,うまい話しだった.今日は,また違う意味でうまさを認識させられた.与太話の入れ方[4].もいい感じだった.一度集中講義くらいで,じっくり聞いてみたい気もする.

  • [2]押山氏との関係は,彼が筑波大に来られたときに私は院生であって,当時の草サッカー仲間という関係.研究分野は全く関係しない,今のところは.
  • [3]この年になると,2・3年前でないと全て″数年前"になってしまって,縮退が激しい
  • [4]今日の話しでは,Physical Reviewの雑誌内部参照数が1000を越えるのは11本で,1位はKohn-Shamで,さらに6本が電子状態計算に関するものであった.さらにそのカラクリについても面白いコメント聞かせてもらった.

2006-6-1

衣更えの季節

駒場に来て最初の学期は慣れない講義であたふたしてたが,今学期はそれとは次元が違って,とにかく毎日何かしら予定が入っていて"あたふた"している.Todoリストも増える一方で...

6月になったので,衣更え.ここのページのテーマを水色基調に変えてみました.

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最終更新時間:2006年07月01日 23時09分44秒