トップ 差分 一覧 Farm ソース 検索 ヘルプ PDF RSS ログイン

IBIS2006

IBIS2006 参戦

大阪で開催されたIBIS2006(情報論的学習理論ワークショップ)にフル参戦してきた.今年はPC(ちょっとも働かなくて申し訳なかった)になっていたこともあり,ちょっと情報収集のために勉強しにいった.実は今回で3回目の参加である.耳はもう十分に慣れて来た.ただ,まだ共著以外では一度も発表したことがない.次回くらいには何かできるといい.発表しないのなら,お気楽モードという考え方もあるが,今回はちと理由あって気合い満点モードなのである.確かにその成果はあった.それではレポート.

{{layout cols,width:100%
//----------
{{layout cols,width:50%
*まずはA4のぶ厚い予稿集とどういうわけかIBISステッカーを受け取る.写真を見てわかるだろうか?丸いのがそれだが,うーむ使い方がわからん.
}}
//----------
{{layout cols,width:45%
{{img ibis-sticker.jpg}}
}}
//----------
}}

{{ilayout clear}}

樺島さんの講演

このIBISの前にFPAI人工知能基本的問題研究会なるものが,同じ会場で午前中まであった.そこの最後の講演者が,樺島さん@東工大だった.12月のキックオフ研究会の予稿を書くために勉強しに行く.短い時間に要点がうまくまとまっていて,かつ樺島節炸裂.これは樺島さんにしかできない芸当だ.真似しようなどと思わない方がよい.特に若者達よ.話の組み立てもよく考えられていることがわかる.ボルツマンのエントロピーを外すのはけしからんなどと思っていたけど,話の流れから行くとそうした方がとおりが良いことがよくわかる.

赤穂セッション

テーマは集団的最適化の話.ちょうど学生の頃にGAが流行っていて,Goldbergの本を買って勉強したのだが,それ以来現状はまったく御無沙汰です.去年の仙台の会議でevolutionalなんとかという派生が流行っているということを聞いたが,現在はEstimation of Distribution Algorithm(EDA)が主流のようである.赤穂さんの非常にコンパクトな解説は気持ちが良くて,後の二人のよいレビューになっていた.今回のオーガナイズドセッションの組み方というか人選はよかった.とにかく,今日初めてEDAなるものを聞いて,それで理解できてしまうような上手い説明をしてくれるのだから,来た甲斐がある.赤穂さんの後は,伊庭さん@東大と鈴木さん@阪大.「どちらもGAに交叉は重要か?」という問題点から切り込むが,出口は全く違ったので面白かった.伊庭さんのEDAの解説で現状がなんとなくわかった.スピングラスに使えるかというと,きっと使えないということまではわかった.その後に新里くんとか赤穂さんとかと独立にサンプリング技報への変換を議論した.今回初めて赤穂さんと話をしたような気がする.頭のよさそうな方です.特に鈴木さんの話が抽象論に突入してgeneral...になりそうなところで,適当なコメントをされているところに関心.さらに,最後のSAの収束条件を追い越しているように見えるのはどうかという指摘には参った.うーん,確かに,それはないはずでは...と後で鈴木さんにも少し聞いてみる.

{{ilayout font,color:#ff0000,text:(2006.11.13)}}研究室の報告会でM1の中田君がEDAを紹介してくれた.よく理解していたと思う.やはり,私の理解力の問題ではなくて,講演者の話がうまかったということがよくわかった.さらに後半のよくついて行っていないところもちゃんと説明してくれて,ベイジアンネットの関係とかもよくわかった.壺にはまっている感じがする.結局サンプリングしたければ,選択のところでカノニカルサンプリングとかすればよいだろうという結論に至る.でも,EDAのところで一体近似や何とか近似をやるわけだから,平衡状態としてはどうかよくわからない.BPの亜流のようにも見えなくは無い. 最適化で留めておくのがよい気がする.

浅井セッション

テーマは「ゲノム言語と確率モデル」.浅井さんの「うらにわにはにわにわとりがいる」の話しか覚えていない.というのは,嘘ですが,

BMI

fMRIを使って,「心を読む」という話.知らない話なので,驚いた.解像度はきっと良くないので,どこまでいくのかはよくわからない.針で刺して電気信号とっても,それは局所的だが網羅的ではないので,解像度がよいとは言えないかも知れない.だったら,非侵襲なfMRIの方がよいのでしょう.これで何がしたいのかが問題でしょうか.脳の理解に興味があるときには,靴の上から足かいてるような気がしないではないです.応用的にはそれでいければ面白いか.

ネットワークサイエンス?

講演者が物理の人だったので,ちょっとだけ物理っぽいセッションだった.まあ,個人的にはネットワークは好きではないので,ものすごく興味が湧いたわけではない.実学なのかどうか難しい立ち位置だと思う.スケールフリーには普遍的な理由はないように(今のところは)見えるので,後はそのネットワークに何かをのせたときに驚くような個性が出てこないと面白くない.

ポスターセッション:二日分

[266]

[ページのアクセス数: ]

最終更新時間:2006年11月13日 23時12分36秒