統計物理学2013
期末試験に関して
相転移の内容は期末試験には出しません。より基本的な内容を問う問題にします。ただ、講義で一番面白かったのは相転移のあたりで、そこを学ぶと少し統計力学を学んだ意義を感じられるかと思います。
2013年冬学期 統計物理学(総合科目)
ここでは上記授業に関する情報を載せています。講義内容の復習や宿題・レポート問題等も掲載予定です.講義に出た学生にとって,復習のための情報や,講義に出なかった学生にも自習のための情報になるよう心がけています.役にたつことから,役に立たないようなことまで.
- 担当教官
- 福島孝治 (居室:16号館221A号室)
- 講義室
- 駒場キャンパス5号館514教室
- 講義日
- 月曜2限 10:40〜12:10
- ただし、月曜日は変則的に他の曜日になる場合があるので注意が必要
- 対象
- 1,2年 (学問を志す若者達)
講義内容
統計力学は極めて多数の自由度をもつ系を取り扱う学問体系であり、微視的世界と巨視的世界とを結ぶことを目的としている.講義では、統計力学の基本的な考え方を,古典統計力学の範囲の多くの例題を通じて解説したい.
成績評価
成績評価は学期末試験によって行いますが、講義期間中に何度かレポート問題を出題し、その結果も少しは考慮する予定です。'''出席点はありません'''.
教科書
特に指定しません。参考図書については初回講義で幾つかコメントをしました
日時 | 内容 | おさらい | 出席者数 | ||
---|---|---|---|---|---|
2013/10/7 | 第1回 | 講義のガイダンス,統計力学概論 | おさらい1 | 61 | |
2013/10/15 | 第2回 | 統計力学の基礎 | おさらい2 | 51 | |
2013/10/21 | 第3回 | 中心極限定理 | おさらい3 | 41 | |
2013/10/28 | 第4回 | 等重率の原理からカノニカル分布へ | おさらい4 | 41 | |
2013/11/5 | 第5回 | 分配関数と自由エネルギー | おさらい5 | 40 | |
2013/11/11 | 第6回 | 分配関数と自由エネルギー,理想気体 | おさらい6 | 39 | |
2013/11/18 | 第7回 | 理想気体 | おさらい7 | 35 | |
2013/12/2 | 第8回 | 二準位系 | おさらい8 | 38 | |
2013/12/9 | 第9回 | 調和振動子から固体比熱へ | |||
2013/12/16 | 第10回 | グランドカノニカル分布 | |||
2014/01/15 | 第11回 | 大分配関数,いくつかの例題 | |||
2014/01/20 | 第12回 | スピン模型と平均場近似 | |||
2014/01/27 | 第13回 | 平均場近似と相転移 | |||
2014/02/3 | --- | 2限 期末試験 |
一行コメント
簡易掲示板を作ってみました.まあ,適度に利用してみて下さい.個人情報保護?のためペンネームで結構ですが,もちろんこの講義を受けている学生さんの講義に関する書き込みだけを認めます.その他は予告なく消去しますので,御理解下さい.それから,できれば,直接福島に質問して欲しいです.いくらネットが進んだ時代とはいえ,直接議論することに勝ることはネットにはないと考えています.
- 掲示板だとスパムがひどいので,簡単な認証をとった一行コメントにしました.
- 「おさらい」はもう更新しない予定でしょうか。 - 三宅 (2013年11月26日 15時04分57秒)
- あわわ。ごめんごめん。駒祭があって、講義が一週間休みであったので、サボっていました。復活します! - ふくしま (2013年11月26日 15時37分22秒)
- 更新割と楽しみにしてたり… - よすだ (2013年12月01日 02時20分42秒)
- 演習問題集のP.50の2行目(問題2-13)の式変形に関してですが、これは - 吉田 (2014年01月24日 17時05分07秒)
- 演習問題集のP.50の2行目(問題2-13)の式変形に関してですが、これは(2coshbe)**N*e**byNが1より小さくないと無限等比級数の和として書けないと思うのですが、1より必ず小さくなるのでしょうか? - 吉田 (2014年01月24日 17時08分53秒)
- ↑ではベータを「b」、ミューを「y」と書きました。 - 吉田 (2014年01月24日 17時11分15秒)
- また、演習問題集のP.48の問題2-11の(4)でp(ロー)は粒子数Nに比例しないと書いてあるのですが、p=〈N〉/Vのため〈N〉比例しているように思えるのですが、比例していないとしていいのでしょうか? - 吉田 (2014年01月24日 17時16分31秒)
- 上からいくと、確かに和がとれないですね - ふくしま (2014年01月25日 13時08分38秒)
- 上からいくと、確かに1以上だと和がとれないですね。まっとうな熱力学系だとするとこの大分配関数が尤もらしいNをきめるはずで、そのときには和はとれていないと困ります。このことから、例えば化学ポテンシャルは負になっていることが分かったりします。 - ふくしま (2014年01月25日 13時10分55秒)
- 比例しないという言い方は悪かったですね。「示強的な振舞いをする」からです。密度一定として、VやNを大きくする極限である熱力学極限を考えます。 - ふくしま (2014年01月25日 13時16分21秒)
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最終更新時間:2014年01月29日 13時20分16秒